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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
第1章 薔薇の女帝編
Story7 棘のある罠には十分ご注意下さい。
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で跳んで避け、ハッピーは慌てて(エーラ)を発動させ空中へ避けた。

「誰だっ!」

ナツが怒鳴りながら視線を上げると、そこには胸にオレンジ色の薔薇を飾った、オレンジ色の髪の少年と、頭に赤い薔薇が付いた黒いミニシルクハットを被った赤い髪の少女がいた。

「俺達薔薇の女帝(ローゼンエンプレス)と戦う前に、仲間割れの喧嘩はしない方が身の為だぜ?」
「あなた達、すぐに負けてしまいますからね。あなた達がすぐに負けてしまいますと、私達もつまらなくなってしまいますからね。」

少年と少女が不敵に微笑みながら口を開いた。

「ほーら!出て来たじゃねーかっ!」
「そーだそーだ!」
「絶対違うだろォ!」
「・・・おい、人の話聞いてんのかよ・・・・?」
「最低ね・・・」

叫びながら歩いていた為、敵から姿を現したと思い込んでいるナツとハッピーにアオイは透かさずツッコミを入れる。スルーされた少年と少女は曖昧な表情を浮かべる事しか出来なかった。
少女が小さく呟いた言葉に、ピクッとナツの耳が反応した。

「“闇”の奴等に、「最低」とか言われる筋合いは一切ねーんだけどなぁ。」
「へー、そんな事言ったのか?そりゃあ聞き捨てならねェなぁ。」

さっきまでの喧嘩はいったいドコへやら。2人は態度を一変させ、ナツは指の関節をポキポキ鳴らし、アオイは背中に括りつけている鞘から青竜刀(セイリュウトウ)を抜き構えた。

「俺は薔薇の女帝(ローゼンエンプレス)の殲滅担当、ミルバ・ノブレスだ。さーて、妖精(ようせい)狩りを始めるとすっか。」
「同じく、殲滅担当のジュナ・キュラソーよ。あなた達に、私達を倒せるかしら?」

2人の言動に応えるかのように、ミルバは巨大な鋼の斧を造形し、ジュナは右手に赤い魔法陣を展開させ赤いリボンをくねらせた。

「お前等を倒せば、ウェンディ達の場所を突き止められるんだろ?一石二鳥じゃねーか。な、アオイ?」
「あぁ。そうと決まれば、一刻も早くアイツ等を倒してイブキ達を助けに行くぞっ!」
「おう!」

意見が一致したのと同時に、ナツとアオイは同時に小さく地を蹴って駆け出した。

「さぁ、舞台芸能(ショー)の始まりだっ!」

ミルバとジュナも叫んだのと同時に小さく地を蹴って駆け出した。





―1番通路―

「ふわわわわぁ〜・・・ねむ〜い・・・・」
「改めて思ったんだけど・・・アンタって、ホント呑気よねぇ。」
「そぉ?」

大きな欠伸をし、薄っすら滲み出た涙を指で拭うコテツを見て、隣を歩いていたルーシィは思わず呆れ顔をする。

「そういえば、私がコテツと初めて会った時も、アンタすっごく呑気だったわよね。」
「え、そうだっけ?」
「そうよ。えーっと確か、ギルドの様
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