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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
第1章 薔薇の女帝編
Story7 棘のある罠には十分ご注意下さい。
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を倒し、ウェンディ達の居場所を聞き出せるだろう。」
「・・・ったく、仕方ねェな。今回だけだからな。」
「あぁ。」
エルザにあそこまで言われると断れ切れなくなったアオイは苦虫を潰すような表情を浮かべながらナツとハッピーを追いかける為、しぶしぶ“3番通路”に足を踏み入れた。
―3番通路―
「敵ィー!ドコだー!」
「だー!」
「「はいここですよ」って言って出て来るどアホな敵はいねェだろ。」
ナツとハッピーと無事(?)合流したアオイはため息ばかりついていた。
(・・やっぱ・・・来るんじゃなかった・・・・)
「ねぇナツ、もう敵のにおいはしないの?」
隣でアオイがため息ついている事に気づく事無く、ハッピーは叫びながら歩いているナツに問い掛けた。ナツはハッピーに言われてヒクヒク鼻を動かしてみるが、
「・・・ダメだ、全くにおわねェ。」
「もうこの通路にはいないんじゃないの?」
「おい、一番
−
(
マイナス
)
な方向に考えるなよ・・・」
「つーか、何でお前がいるんだ?」
「エルザに言われたんだよ!お前とハッピーだけじゃ心配だから、ついて行ってくれって!」
「オイラ、アオイの方が心配なんだけど・・・」
「だな。」
「お前等に言われたくねエエエエエッ!」
敵を探す事はそっち退けて、ナツ、ハッピー、アオイはその場で口論し始めた。
「大体、お前等は勝手過ぎんだよ!毎回毎回勝手に飛び出してっては問題しか起こさねェし!」
「お前だって、建物とか木とかいろいろ破壊しまくって問題起こしてんじゃねーか!」
「そーだそーだ!」
「お前はその倍破壊しまくってんだろーがっ!」
「別にわざとじゃねーもん!気づいたらいつの間にか壊れちまってたんだっ!」
「そーだそーだ!」
「それ一番ダメじゃねーかァ!?」
妖精の尻尾
(
フェアリーテイル
)
の大騒動は国中で有名だが、週刊ソーサラーにも載るほど、ナツの問題っぷりも有名である。もちろん、グレイやアオイ、イブキだって問題を起こしてマスター宛に大量の始末書が届くのは日常茶飯事である。
「いい加減にしやがれ髪長水溜り野朗!」
「少しは大人しく出来ねェのかツンツン火の粉野朗!」
仕舞いには2人揃って吊り気味の目を更に吊り上がらせて、額をぶつけてお互い睨み合う。
「あー・・・もうオイラにはどうにもならないです。」
ハッピーは肩を竦めるだけで、喧嘩を止めようとはしなかった。
そんなバチバチと火花を散らしながら睨み合うナツとアオイに、忍び寄る2つの黒い影―――――。
「!おわっ!」
「!おっと!」
「いきなり何だ何だぁ!?」
突如左右から飛んで来た鋭く尖った小さな鋼の欠片と赤くて長いリボンを、ナツは屈んで避け、アオイはその場
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