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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
第1章 薔薇の女帝編
Story7 棘のある罠には十分ご注意下さい。
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方の手で、ミルバは倒れているイブキを指差しながら問うた。するとすぐに、いつの間にか取り出していた青い表紙の手帳を見ながらアイムが答えた。

「名はイブキ・シュリンカー。まだ15歳の少年でございます。」
「15歳ィ!?俺より年下のクセに、俺より頭良いのかよっ!?うっわー、何かムカつくぜ。」
「因みに、ウェンディ・マーベルは12歳、シャルルは6歳でございます。」
「あの子ーっ、見るーっ、からにーっ、弱そうーっ、だったーっ。ていうかーっ、私−っ、よりーっ、年下−っ、なのにーっ、あのーっ、白猫−っ、毒舌−っ、すぎるよーっ。」

どうやら、アイムが持っている手帳にはいろいろな情報がアリの行列のように書かれているらしい。

「さーて、一仕事も終わった事だし、俺達も参戦しに行くとするか。」
妖精(ようせい)のーっ、殲滅だーっ!めっちゃーっ、楽しそーっ!」
(わたくし)も、人肌脱がせて頂きましょうか。」

アイム、グラミー、ミルバは口々に言いながら部屋を出て行った。





―30分ほど前―

シュンッと薔薇の女帝(ローゼンエンプレス)の魔道士達が皆瞬間移動(テレポート)して姿を消した。

「消えたーっ!」
「だアアア!クソッ、逃げられたーーーっ!」

ハッピー、ナツと続いて叫ぶ。

「こうしちゃいられねェ!ハッピー、急いでアイツ等を追いかけるぞっ!」
「あいさーっ!」
「え?ちょ、ちょっとナツ!?」

ルーシィが止める暇も無く、ナツとハッピーは“3番通路”に行ってしまった。
薔薇の女帝(ローゼンエンプレス)のギルドは、ルーシィ達がいる広間から4つの通路があり、それぞれ1,2,3,4の番号が書かれていた。

「追いかけるって言っても、ドコにいるのか分からない敵をどうやって探すの?」
「アイツは鼻がいいからな、敵のにおいを嗅ぎ分けて“3番通路”に行ったんだろう。」

エメラの問いにエルザが“3番通路”の先を見つめながら答えた。

「だが、アイツとハッピーだけでは心配だな。・・・アオイ、悪いがナツとハッピーの後を追ってくれないか?」
「はァ!?何で俺がァ!?」

アオイは驚嘆の声を上げた。そりゃ驚くのは当然だろう。()()ナツと一緒に行動しろ、と言われているのだ。驚嘆の声を上げるのは無理もない。
断ろうとしたアオイの口が開く前に、エルザの口が開いたのが一足先だった。

「お前が一番ナツの事を理解していると私は思う。魔法の相性は炎と水で最低最悪だが、人間関係は最高のはずだ。」
「・・・・・」

相手が怒るとめちゃくちゃ恐ろしいエルザ、という理由もあるが、アオイはそれ以上反論せずに黙って聞いていた。

「それに、お前もナツも強いからな。あっという間に敵
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