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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
第1章 薔薇の女帝編
Story7 棘のある罠には十分ご注意下さい。
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ーテイル》は大騒ぎするだろーな。で、誰かが俺達を助けに来るはずだ。」
「実際、既に妖精女王(ティター二ア)火竜(サラマンダー)など、数名の妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔道士の方々がお越しになっておられます。」
「おっ!マジでっ!?じゃあ後は簡単だ。俺達を助けに来たアイツ等は、序に薔薇の女帝(ローゼンエンプレス)を討伐し、お前等は評議院に連行される。」
「残念−っ、ながらーっ、私達はーっ、そうーっ、簡単−っ、にはーっ、やられーっ、ないよーっ。そこらーっ、辺のーっ、へなちょこーっ、闇ギルドーっ、とはーっ、違うんでねーっ。逆にーっ、私達がーっ、妖精(ようせい)をーっ、全員−っ、石化−っ、させちゃうーっ、かもねーっ。」

“光”が“闇”を滅ぼすのか、それとも“闇”が“光”を滅ぼすのか―――――。その結末は、誰にも分からない。

「・・・話を戻すけどよ、その売り飛ばす前日になるまで、奴隷人は手錠で繋がれたままずっとここに閉じ込めたままなのか?」

イブキは両手首を繋げている手錠をアイムとグラミーの前に翳しながら問う。

「ううんーっ、、違うよーっ。」
「ここから出られる事は出来ませんが、今日あなた様には先程のように気絶して頂きます。」
「はっ?気絶・・・!ぐァア!」

背後から気配を感じ振り返るが時既に遅し。
薄暗く狭苦しいこの部屋に閉じ込められる前は後頭部だったが、今度は振り返った為前頭部を硬い物で強く殴られ、イブキはひんやり冷たい床に倒れ込んだ。倒れたイブキの額を鮮血が伝う。

「おや?お気づきになられませんでしたかな?」
「そういうーっ、ところはーっ、鈍いんーっ、だねーっ。」

慇懃なアイムの声と、上から目線のグラミーの声が嫌なほど耳障りだ。

「イブキ様。」

自分の名を呼ぶアイムの声が聞こえた。イブキはどうにかして視線を動かし、倒れている自分の顔を覗き込んでいる、薄く冷酷な笑みを浮かべているアイムの顔を見つめた。

「棘のある罠には十分ご注意下さい。」

薄れる意識の中、不気味なほどアイムの声がやけに鮮明に聞こえたのは気のせいだろうか―――――?
イブキはだんだん狭くなっていく視界の中で殴った張本人を探すが、見つける前に視界が真っ暗になり、イブキは意識を手放した。

「・・・死んだーっ?」
「いーや、気絶してるだけだ。このまま即殺す事も出来るけどよォ、そんな事したら、俺がマリーナ様に殺されちまう。」
「流石ですね、ミルバ様。」
「まーな。」

暗がりの中から音も無く現れた、“ミルバ”と呼ばれたオレンジ色の髪の毛をした少年の手には、血が付いた金属の棍棒が握られていた。

「しっかし、面しれェほど(するで)ェガキだな。コイツ、何歳だっけ?」

棍棒を持っていない
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