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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
第1章 薔薇の女帝編
Story7 棘のある罠には十分ご注意下さい。
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て、ボスコとかどっか遠い国にでも売りつけてたんだろ?石化すれば、奴隷は身動きが出来ずに逃げる事も出来ない。逆に売られる側は、石化していても姿形がそのまんまの奴隷を見る事が出来て買う事が出来る。売る側はガッポガッポ儲かるっつー訳だ。つまり、俺は罠に嵌まってノコノコここに訪れた、哀れな奴隷人って事だな。どうだ、当たってるか?」

捕らえられている、囚人状態、という状態にも拘らず、最後まで語り終えたイブキは得意げな顔をしてアイムとグラミーを見た。
グラミーはヒュゥ、と短く口笛を吹き、アイムは1拍1拍ゆっくりとした拍手をする。

「全て、イブキ様がおっしゃったとおりでございます。」
「最初−っ、にもーっ、言ったーっ、けどーっ、キミーっ、なかなかーっ、鋭いねーっ。」
「だろ?」

すると、得意げだったイブキの表情がすぐにまた難しくなった。

「で、俺が奴隷人、お前等が奴隷商っつー事は、お前等2人のどっちかが“見たものを石化させる魔法を使う魔道士”って事だな。で、ここに来る前にウェンディとシャルルがいる部屋に行ったっつー事は、2人は既に石化の奴隷人状態になってるのか?」

再びイブキが問うと、アイムとグラミーは揃って首を左右に振った。

「残念ながら、その推理はハズレでございます。」
「!?」
「“見たものを石化させる魔法を使う魔道士”はーっ、私達−っ、じゃないしーっ、君の愛・・・じゃなくてーっ、“お仲間さん”はーっ、石化のーっ、奴隷人−っ、にもーっ、なってーっ、いないよーっ。」
「・・・何でだよ?この手錠で繋がれた状態なら、石化させる絶好の機会(チャンス)じゃねーのか?」

グラミーの如何にもわざとらしい物言いに少々腹が立ったが、それよりも気になる事を問う。

薔薇の女帝(ローゼンエンプレス)(おさ)であるマリーナ・ファージュ様のご命令なのでございます。「奴隷人の石化は、売り飛ばす日の前日にやる事。前日の方が、奴隷人の美しさをギリギリまで保てるわ」との事です。」
「因みにーっ、マリーナ様もーっ、“見たものを石化させる魔法を使う魔道士”じゃーっ、ないーっ、からねーっ。」
「石化した奴隷人に美しさなんかあるのかよ・・・?女ならまだしも、俺は男だし・・・・」

薔薇の女帝(ローゼンエンプレス)(おさ)、マリーナの考えを理解出来ないイブキは首を傾げた。

「・・・なぁ、俺とウェンディとシャルルがここに来てからどれくらい経ったんだ?」
「1週間でございます。」
「それがーっ、どうかーっ、したーっ?」

妙な問いをするイブキを見てグラミーは首を傾げた。イブキはしばらく考え込むように俯いていたが、やがて口元に笑みを浮かばせた。

「俺達がここに来て1週間も経ったっつー事は、|妖精の尻尾《フェアリ
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