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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
第1章 薔薇の女帝編
Story7 棘のある罠には十分ご注意下さい。
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も恥ずかしかったらしく顔が赤みを帯びてしまい説得力が欠けてしまい、仕舞いには白髪の少女にバカにされる。

「どうやらーっ、妖精(ようせい)にはーっ、出来立てーっ、ホヤホヤのーっ、恋人−っ、同士がーっ、多いーっ、ようーっ、ですなーっ。さっきのーっ、オッドーっ、アイのーっ、少年とーっ、天空のーっ、巫女もーっ、そうーっ、みたいーっ、だったしーっ。」
「!!?」
「ちょっとグラミー!」
「あーっ、ついーっ、口がーっ、滑ったーっ。」

『グラミー』と呼ばれた白髪の少女が慌てて口を押さえるが時既に遅し。紫色の髪の毛の少女は額に手を当てて「やっちゃったぁ」と嘆きながらため息と共に嘆いた。

「オッドアイの少年・・・」
「天空の巫女・・・」
「「イブキとウェンディだっ!」」

ルーシィとコテツの声が重なった。

「という事は、アンタ達を倒せば、ウェンディ達の居場所が分かるって事ね。」
「じゃあ、やるべき事はただ1つだね。」

ルーシィは黄道十二門の鍵を1本取り出し、コテツは左手を胸に当てた。

「バレちゃったなら仕方ないわね。私は薔薇の女帝(ローゼンエンプレス)の殲滅担当、チェルシー・ラナンキュラ。」
「同じくーっ、殲滅−っ、担当のーっ、グラミー・オスカーだよーっ。よろしくーっ。」

不敵な笑みを浮かべてチェルシーとグラミーが名乗る。

「ルーシィ、心配しなくていいからね?」

星霊を呼び出そうとしたルーシィにコテツが声を掛けた。ルーシィが振り返りコテツの方に視線を移すと、コテツは口元に穏やかな笑みを浮かべていた。

「いつか分かる時が来るから。僕の事も、皆の事も。今はコイツ等を倒す事だけに集中しよう、ね?」
「・・・うん。」

コテツの言葉に励まされたルーシィは大きく頷いた。

「ところでさぁ・・・」
「え?」
「イブキとウェンディって、カップルだったの?」
「・・・アイツ等を倒した後、2人に聞いてみましょ。」
「そうだね。」

イブキとウェンディの関係は一先ず()いといて、ルーシィとコテツは視線をチェルシーとグラミーの2人に向けた。

「「さぁ、始めよう?」」

右手を広げたチェルシーと、左手を広げたグラミーが同時に言った。





―2番通路―

コツ、カツ、コツ、カツとスニーカーブーツとショートブーツの踵の音がやけに大きく通路に響き渡る。

「それにしても、無駄に(ひれ)ェ通路だな。」
「流石ローズの街の権力者の屋敷だね。」
「“闇”の人間だけどな。」

他愛もない会話を交わしながら、グレイとエメラは一方通行である石畳の2番通路を歩いていた。
コツ、カツ、コツ、カツ、コツ、カツ、コツ、カツ、コツ、カツ―――――。

「・・・・・」
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