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僕の周りには変わり種が多い
九校戦編
第9話 テロ?
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ゃなくて、九島烈(くどうれつ)……あるいは九島閣下と呼ばれている十師族の長老だった。画像でみたことしか無いが、多分そうだろう。しかも、こっちに視線を合わせてきているし。

げっ! まずったかな?

ぱらぱらと非難の視線がやってきた。九島閣下がおこなったことを邪魔したからだろうな。九島閣下の目的が何かわからないけれど。そこで一言、九島閣下から

「まずは、悪ふざけに突き合せたことを謝罪する」

その言葉で、こちらへの非難の視線は感じなくなった。

「今のは、ちょっとした余興のつもりだったのだが、すばやく気がつかれてしまった。しかし、この中でいまだに、この魔法を感じ取れていない者が多数のようだ」

まわりをみてみると、ばつの悪そうな顔をしているのが大部分だ。精神干渉系魔法で、しかもこれはエリア型魔法だろう。現代魔法では定式化されていない魔法のはずだから、九島閣下の属人性の高い魔法なのだろう。

「もし私が君たちの暗殺をもくろむテロリストで、来賓に紛れて毒ガスなりを仕掛けたとしても、それを阻むことができたのは、何人いたかな?」

今はプシオンがゆっくり消えていく。魔法式の影響が減っていくのを利用しているのだろう。発動は現代魔法で、消えるのは古式魔法に近い性質をもたらしているのか。

その後に続く九島閣下の言葉には

「魔法力を磨くのは確かに重要だが、工夫も大切だ、その工夫をこの九校戦で楽しむ」

とのことを言って、檀上から去って行ったが、工夫といわれても、精神干渉系魔法の使用は原則禁止だから、ぼけたのかねぇ、このじいさん。そんな失礼なことを考えていたが、今度は、表面にはだしていなかったはずだ。

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