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僕の周りには変わり種が多い
九校戦編
第9話 テロ?
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てくれた。



バスは、事故の影響で、警察の事情聴取とか、現場を通過可能にするための手伝いで、30分程度の時間はさらに遅れたが、無事に宿泊予定のホテルについた。
ホテルに着いたところで、各自はぞろぞろとホテルの中へと移動していくが、深雪と僕は、達也の方へむかっていた。僕は、球形型の遮音と自然ノイズ音発生結界に纏衣を結界にかけて遠方で発生しているようにみせかけた。さらに各自の唇の付近に幻術をしかけて、話しかけようとすると達也が、

「これは、『拡散』ではないな」

「収束系魔法は僕の場合、ここまで起動式を小さくできないから、振動系魔法の方をつかっているんだよ。だから幻術がやりやすくてね」

「そうか」

「ところで現場では、エレメンタル・サイトを使っていたようだけど、あれは過去視(過去を観る能力)かい?」

「どうしてそう思う?」

「こちらに飛んできたのが不自然な気がしたので、中央のガードレールをよく視てみたら、魔法が間接的に使った形跡の残留プシオンが残っていた。そして達也が、あそこであれだけの長い時間、エレメンタル・サイトを使う必要は単純なことでは無いから、考えられるのは過去視と、あそこが爆発するかの未来視かなとも思ったけれど、未来視なら中間を飛ばせば良いだけのはずだから、そんなに長い時間は使わないだろうとね」

「そういえば、幹比古のSB魔法の痕跡も気がついていたな」

「ああ、達也と、美月さんに精霊魔法……今じゃSB魔法か。そのプシオンの痕跡が残っていたからね。彼がわざわざ人払いの結界魔法を組んで、実習棟で練習をしているのは知っていたからね」

その話をしたことがあるのは、九重寺での体術の訓練に入る前に聞いていたことだ。達也が先にくるので、少々内緒の話をするには、あそこでする。

「幹比古って?」

「吉田幹比古。名前は知っているだろう?」

「お兄様と同じクラスの方ですね?」

先に妹の質問に答えている。あいかわらずのシスコン兄貴だ。そのあと、同じクラスであることを認めてから、エレメンタル・サイトを使って過去視を行なったとの返答もあったが、魔法が使われた形跡は3種類で、自爆テロ行為だということだ。一高を狙ったのか、特定の個人を狙ったのかわからないから、とりあえず、気をつけるだけ気をつけろということで、達也がすすみ始めたので、僕も魔法を解いた。



夕刻の九校があつまっての懇親会では、制服は1科生と同じ校章がついているブレザーを新調して使っている。両親が喜んで作ったからだ。「今年2回着るだけだよ」と言ってはみたが、「2年生や3年生の九校戦でも使えるかもしれないでしょ」っていうことだ。たしかに可能性としてはあるかもしれない。今年スピード・シューティングで行うことが、今後のルール変更
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