Life3 天と地の局地戦
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している処に、100メートルくらい離れている処に彼らはいた。建物の影とかなどでは無く、普通に。
但し――――。
「どうなってますのこれ!?」
『あまり大声を出すな。これは俺の魔術の研究で作り出した、特殊な布でな。今のように被るだけで隠密と保護色性能を同時に得られるんだ。つまり、ステルスみたいなものだ』
魔術の研究などでは無く。無論、士郎の宝具による投影。
小人の隠れ蓑
彼の有名なニーベルングの歌に出て来る龍殺しの大英雄、ジークフリートが小人のアルブリヒより譲渡された特殊な布である。
これを一人一人が被り、或いは気絶している二名に被せた上で、合計八人が被れるくらいのサイズも投影して、相談の真っ最中だ。
「光の槍を掻き消した赤い槍と言い、ライザーをフルボッコにした鎌と言い、とんでもない物ばかり持ってるわね。貴方?」
『否定はしないが、今は無駄口を聞いてやる余裕はない。故に直截に尋ねる。君らコカビエルに向かって、一撃ずつ入れたくないか?』
目の前の士郎の言葉に、皆は「え?」と声を零す。
『こう言っては何だが、別段貴殿らの力を借りずともコカビエル位何とか出来るが、貴殿らも随分言われて頭に来てるのではないか?』
『貴殿らの力を借りずとも』と言う部分にムッと来るものの、今迄の戦闘力を見せつけられては分相応な言葉の上、実力不足の点についても否定できなかった。故に皆、暗いこの空間内で頷き合う。
その反応に士郎も納得した。
『理解してくれたならそれでいい。まず私が出て、奴の背中にある邪魔な翼に大ダメージを加えたら、君らも間髪入れずに最大限の一撃を加えてくれ。隙作りも協力するから、安心してくれていいぞ』
その言葉にも皆は頷き合った――――いや、一人だけ聞きたい事が有る奴がいた。
「その作戦を成功させたら〇首を吸えるのか?」
「「「「・・・・・・・・」」」」
『・・・・・・ハァ』
兵藤一誠だった。しかもあろう事か真剣さを孕んだ言葉で聞いてくる処が性質が悪かった。
「何だよ!?その反応は!俺からすれば死活問題なんだぞ!」
『・・・・・今回は諦めろ』
「ふざけんじゃねえよ!こんな餌ぶら下げられて、何も無いなんて生殺しも良いトコなんだぞ!?コンチクショウ!」
『なら、貴殿だけで奴を倒せると?そのブーステッド・ギアがどれだけ凄かろうと、使いこなせていなければ何ら役に立てない上、今の貴殿とコカビエルの戦力差は巨像と黒蟻に等しいのだぞ?』
その言葉に「ぐぬぬぬ!」と悔しそうにする一誠。
『とはいえ、無責任な事は云いかねるが安心しろ。リアス嬢程の女性が好きでもない・・・ましてやお気に入りでもない男に、その身を
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