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英雄は誰がために立つ
Life3 天と地の局地戦
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に感じていたが、貴様《幻想殺し》だな?」
 『・・・・・・』
 「幻想殺し?」
 「何の事です?」

 言い当てられた士郎は無言でコカビエルの言葉を聞く。

 「ここ数年、魔術協会内にて最低でもAAA(トリプルAクラス)の依頼書を次々と完遂させていると言う、戦闘にあまりに特化しすぎた正体不明の魔法使いの噂をちらほらと聞いていたが、その噂と被るな。その格好と戦闘力の高さは!付いた異名は《幻想殺し》!」
 『・・・・・』

 魔術協会には、外道に堕ちた魔術師・魔法使い、はぐれ悪魔やはぐれ堕天使、そしてetc・・・。
 そんな奴らの討伐依頼や土地や物の調査依頼なども入ってくる。
 当然、それらにはランクが有り、一番上が公式上ではランクSSSまであるのだ。

 因みに、昔は悪魔のようなオカルト的な物たちを幻想類などと呼ばれていた。《幻想殺し》と言う渾名は、そこから来たと思われる

 「無言は肯定と取られても、おかしくは無いぞ?まさか歴代最強の魔法使いに届き得る――――いや、既に超えているんじゃないかと言われているが、まさか本物にこんな極東の地で巡り合えるとは思ってもみなかったぞ!しかもサーゼクスの子飼いとはなぁああ!!」

 コカビエルの言葉に、魔術協会の事はそれなりの知識としてだけ知っているリアスと朱乃は、瞠目していた。それ以外も良くは知らないが《歴代最強》と言う言葉から、とんでもない人物だと言う事は想像できたため、目を離せずにいた。

 『・・・サーゼクス閣下はその事を知らない。報告していないからな。魔術協会のトップとも個人的にコネクションを築けたため、誰かに聞かれても噂程度に留めてもらっていた。だからこそ――――』

 そこでリアスたちを見る。

 『――――先のレーティングゲームにもゲスト枠で参加できたのだ』

 空気が一瞬しんと静まり返る。だがまたしても、コカビエルの高笑いでその空気が消し飛んでいく。

 「なるほどなぁああ!確かにこいつは、それなりに楽しめそうだ!俺の光の槍を消し飛ばす赤い槍に、ケルベロス達を容易に圧倒できる膂力!だが、所詮は人間!どこまで俺についてこれるかなぁ!」

 言い切ると同時に士郎に――――士郎の居た所に光の槍を剣状に作り変えて、両手に携えながらコカビエルは突っ込んでいくが・・。

 「なっ!?何所だ!?っ後ろか!?」

 いつの間にか士郎が消えていた。と言うか、ほとんど一緒に居た一誠も消えていた。
 その事に驚くも、一瞬でその虚を突かれた心情をねじ伏せて、背後を警戒して直に振り向くが居なかった。誰もが(・・・)

 「何!?《幻想殺し》どころか、リアス・グレモリーも眷族共も居なくなっているだと!?」

 そうして、コカビエルが周りを見渡しつつ探
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