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英雄は誰がために立つ
Life3 天と地の局地戦
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に両手に黒い手甲を装備していた。

 因みに、一誠はリアスの怒られながらも会話している。
 しかも最後には、『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』の宝玉が嘗てないほど輝きだし、宿主たる一誠は雄たけびを上げ乍らセクハラじみた言葉を連呼する。
 その一誠の反応にリアスは頬を赤く染める。気恥ずかしそうに。

 「女の〇首を吸う想いだけで力を解き放つ赤龍帝は初めてだ。――――なんだお前は?何所の誰だ?」
 「リアス・グレモリー眷族の『兵士(ポーン)』!兵藤一誠さ!覚えとけコカビエル!俺はエロと熱血に生きるブーステッド・ギアの宿主さ!」

 言い切ると同時に突っ込んでいく一誠。
 そんな迂闊すぎる行動に対してテンションの高さから先読みしていた士郎は、仕方ないなと嘆息しながらもすでに、黒塗りの弓と先ほど出した赤い槍を矢のように番えていた。

 「テンションを上げたからといって勝てる程、世界も俺も甘くは無いぞ!赤龍帝ぇええ!!」

 口の両端を吊り上げながら叫ぶコカビエルは、当然迎撃するために光の槍を創り出して投げた。

 「って、そうだったうぉお!?」

 テンションが上がり過ぎて無策に突っ込んだものだから、光の槍に対してどうすると窮地に考えようとしたものの、考える間もなく自分の後方から何かが過ぎ去っていき光の槍を掻き消す。
 そして、そのままコカビエルに向かい直前にて――――。

 『壊れる幻想(ブロークン・ファンタズム)

 ズゥォオオン!

 爆発する。

 今がチャンスだ!と張り切り突っ込もうとする一誠だったが、後ろから襟首を掴まれ引き戻される。

 「うお!?な、何するんだよ!?あんた!折角のチャンスを」
 『何所がチャンスだと?よく見てみろ』

 一誠は魔術師に促されて爆発先を見ると、直前で後方まで下がったのか無傷でいたコカビエル。

 「ククク」

 不敵に笑うコカビエル。

 『無策に突っ込むんじゃない。勇気と蛮勇は違うぞ、現赤龍帝』
 「んなこと言ったって・・。つうか!アンタはケルベロスの方はいいの・・か・・・・よ」

 後方を見ると、ケルベロス達は口から涎を垂らし気絶しているのが多かったが、顔や足が切られていたりするのも居た。要するに全滅していた。あれから2分もたっていないにも拘らず。

 『もう既にことは終えた。何匹か再起不能になっているがな』
 「んなぁぁ・・・」

 先程の一誠の異常な語りで、戦意を再び向上させていたアーシアとゼノヴィア以外の者達4人も、驚きを隠せずにいた。

 そんな空気の中で大声で笑う者が現れた。コカビエルだ。

 「クハハハハハハ!!そうか!思い出した!?思い出したぞ!その格好に戦い方は聞き覚えがどこかであったと疑問
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