Life3 天と地の局地戦
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空を見上げながらリアスに語り掛ける。
『あくまでも一時だ、私が周りの駄犬共をできるだけ迅速に片づけた後に、私が相手をする故防戦に徹してもらい、たいっ!』
魔術師は言い切る直前に、リアスの背後に迫って来ていたケルベロスに、強烈な蹴りをお見舞いさせた。当のケルベロスは仲間を巻き込みながら吹き飛んでいく。
如何やらそれが開戦のきっかけとなりケルベロス達がこちらに向かい襲い掛かってきた。
話し合う余地はないようだと、仕方なしにそれを受け入れるリアス。もとより自分たちだけでやる気だったのだ。ただもう一度腹を括り直すだけだった。
『すまないが、宜しく頼むっ!』
言い終えると同時に、オカルト研究部の面々に向かって迫って来ていた先頭のケルベロスに向かい、赤い槍を投擲する。
赤い槍は、深々とケルベロスの真ん中の顔の額に突き刺さり、そして・・。
『壊れる幻想』
魔術師の詠唱により、槍は爆発し周りのケルベロス達も巻き込んでいく。
魔術師自身は、瞬時に両手の指の間に剣を出現させてそれらを彼方此方に投擲、丁度ケルベロス達の中央の顔に命中させてまたも爆発させていく。
その光景に凄いと感じながらも、オカルト研究部の面々はコカビエルに向かい真っすぐに見据える。
「行くわよ皆、目標は死なない事!いいわね!」
「「「「はい!」」」」「ああ!」「ええ!」
再度、死闘が始まった。
−Interlude−
人間界某上空。
ヴァ―リは今も直、異形の群れと戦闘を繰り広げていた。
しかしながら今回はアザゼルの頼みにより、駒王町に行くのが最優先故動き自体それほど速くも無いこいつら異形の群れを突っ切ってしまえばいい。
それに戦闘して気づいたようだが、こいつらは見た目は異形だが中身は機械仕掛けで出来ていることが判明した。更には有象無象の雑魚と来たものだ。
いくら彼が戦闘狂だとしても彼が望むのは強者との戦い、雑魚との戦いなど愉しむに値しない。
にも拘らず今も戦闘が続いているのは何故か?それは挑発を受けたが故だった。
異形の群れの中に一際でかいのが居て、その上に黒いローブに真っ白で模様が一切入っていない仮面を付け、片手に拳銃を所持している人物がヴァ―リが横ぎった瞬間にこう言った。
『君はあの、リリン――――リゼヴィムによく似ている』
リゼヴィムとはヴァ―リの憎むべき敵であり実の祖父でもある。
そんな怨敵として定めたやつと同じ血を引いているからと言って、彼からすれば到底聞き捨てならぬ言葉だった。
うまい具合に体を反転させたヴァ―リは、たった今呟いた人物を睨む。
「取り消せっ!」
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