第11話 亡霊、守護者を蹂躙する
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う呟くと両手に力を集中させ、何時でも攻撃できる態勢を取った。彼女は戦う覚悟を決めたのだ。
「アンタを倒す!!」
それを見た刃衛は何の気まぐれか彼女に対し、戦闘態勢をとった
「いいだろう……まだ副長はここに来ない。それまでの遊び相手になってやる」
そう言うと刃衛は両手に差し込んだ刀を構え…一言呟いた
「では殺るか…」
その瞬間刃衛は高く飛翔上がり、カナに斬り掛かった。カナはそれを予測し既に彼女は大盾を出した
「念動ッ!女神の大盾!!」
カナが出した盾で防がれた刃衛は“ほう…”と感心したように呟いた。そしてカナも受け止めるだけでは終わらなかった
「念動ッ!真空の連射砲!!!」
反撃としてカナの見えない弾丸が刃衛を襲うが彼は悉くかわし、迫る弾丸を切り裂いた。カナも刃衛の刃を何とか避けるがカナは既に気づいていた。
刃衛は明らかに手を抜いている…つまり舐められている。暇潰しの遊び相手としか見られていない。
だがそれでいい…自分の力で刃衛に勝てるとは思わない。だったらせめて土方先生が此処に来るまでの時間を稼げばいい
そう考えたカナが再び戦闘態勢に入るがその時彼女の手首を掴む者がいた
「え?」
掴んだのは美琴だった。その後ろに千鶴もいた
「カナ…アンタだけ良いカッコはさせないわよ?」
「私だって、自分の身くらい守れます」
「美琴ちゃん、千鶴さん…どうして」
「この金縛りが解けたかって?カナの言葉でピンと来たのよ。非科学的だけど、私も気合で何とか解けたってわけ…」
「私は元々掛けられてなかったから」
「ははは、なるほど……」
美琴と千鶴の説明にカナは苦笑するが、気を取り直して刃衛を警戒する
「美琴ちゃん、千鶴さん、戦闘は?」
「私は超能力者よ?いつでもOKよ!」
「私は小太刀の小通連はあるから何とかできるしそれに…私は化け物だから…傷はすぐに治るし…」
「「千鶴さん…」」
千鶴が“化け物”という単語を漏らした瞬間、表情が暗くなり、それを美琴とカナは見逃さなかった。だから2人は千鶴がこれ以上落ち込まないようにある言葉を投げた
「千鶴さん…あの黒笠が言った事なんて私は気にしてませんよ」
「え…?」
「相手が何を言った所で千鶴さんは千鶴さんです。それに私たちの知り合いに“化け物”って名前の人はいません…“雪村 千鶴”という可愛い先輩が私の友達がいる……唯それだけです」
「美琴ちゃん……」
千鶴は2人からの予想外の言葉を貰い目頭が熱くなるのを感じた。まだ詳し
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