第11話 亡霊、守護者を蹂躙する
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率いる組と敵対する組織の抗争…その敵対組織の裏工作……件の予言により、少年が守りたかった住民に殺されかけるが、なんとか鎮圧し、敵対組織に辛くも勝利を掴むがその代償として彼は心に傷を負った。その後も続く強敵達との戦いも勝利した彼だが、カナから見た少年の姿は苦しんでいる様にしか見えなかった。
そしてカナの心にある変化が生じた。もう守られてばかりは嫌だ 彼のことを守りたい 彼の力になりたい 彼を支えたい 彼の隣に…立ちたい!
そんなカナの想いが神様に届いたのか誰にもわからないが、家長カナは超能力者として能力を覚醒した。こうしてカナは自身の能力を更に高めるために単身、学園都市に行く事を決意したのだ。その時はカナの両親、クラスメイト、部活の仲間たち、カナが世話になった多くの人々が見送りにきたのだ。勿論思い人の少年も…
だがらカナは涙を流しながら少年とある約束を交わした
『わたし、頑張るから…●●●君の隣を立てる様に強くなって帰って来るから!』
すると少年は面食らった顔をするがすぐに優しい笑顔になり、こう答えた
『わかった…それじゃあ僕もカナちゃんと一緒に強くなるよ。男として女の子に守られるわけにはいかないからね』
と少年は笑い、カナも笑った。そして二人は約束したのだ、絶対に共に戦えるくらい強くなってまた会おうと……
そしてカナの意識が現実に戻り、改めて現状を見た。警備員は全滅、相手は無傷…対して此方も無傷だが相手…刃衛の奇妙な術を受けて戦闘不能。そこでカナは刃衛の言葉を思い出した
『これは極度に極めた殺気を相手に叩き込む事で相手を不動の金縛りにする。まぁなんだ…わかりやすく言えば今のお前たちは…』
『“蛇に睨まれた蛙”というヤツだ』
その言葉でカナはある仮説が浮かんだ。
彼の言葉を借りるなら、つまりこれは“畏れのぶつけ合い”!だったら…!!
「念動ぅぅぅぅぅっ!!神の息吹ッ!!!」
カナの腹の底からの咆哮と念動力の嵐で刃衛の“心の一方”を強制的に解除したのだ。流石の刃衛もまさか自分の術が解かれるとは思わなかったようで意外そうな顔を出した
「まさか“心の一方”をこんな小娘に解かれるとわな。何故解けた?」
刃衛の質問にカナはこう答えた
「アンタの言葉を思い出しただけよ。アンタの術は簡単に言えば“気合勝負”……アンタの殺気に負けなければ解けるじゃないかと試しただけよ」
カナの意外な答えに刃衛は一瞬ポカンと呆けるが面白いものを見つけた様な顔で笑い出した
「うふふ、成程…で?その後はどうするつもりだ?」
「勿論……」
カナがそ
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