暁 〜小説投稿サイト〜
小説小ネタ倉庫
ハイスクールV×D ライド10
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、建前は生徒達が球技を通じて青春を謳歌しつつ、競い合う歓びを分かち合う大会なのだが、一誠は全男子から狙われていた。……少なくとも、アウェーで試合する国際大会の選手でさえ此処まで敵意は向けられないだろう。

 その原因は事前に坊主頭と眼鏡の親友二人が、変な噂をばら撒いていた効果だろう。どうも、それに前後して四季が詩乃と同棲していると言う噂が流れているが、妙にそれに関しては納得されている雰囲気がある。真相は一誠自身が自分の噂を打ち消そうと新たに流した物だが……校内でも普段から仲が良い上に、四季が恋人かと聞かれたら即座にYesと答える所からも納得されている。

 まあ、そうでなくても、

 『学園の二大お姉様』と呼ばれている駒王学園のアイドルである、リアスと朱乃に投げる? その瞬間、味方さえも敵に廻る。今後の学園生活は恐ろしい事になるだろう。

 小猫に投げる? 戦車の特性で簡単にキャッチできそうだが、学園のマスコットのロリっ子に投げるのは真理的に無理だろう。

 アーシアに投げる? 癒し系の美少女に投げたら、当てた瞬間罪悪感に苛まれた上に周囲から冷たい目で見られるのは覚悟すべきだろう。

 木場に投げる? 当てた瞬間、女子を敵に廻す事になる。

 等など、他のオカルト研のメンバーには投げられず、逆に一誠には……リアスやアーシアとの同棲疑惑。四季にも同棲疑惑が有るがそれはそれ……二人も囲っている上に四季の方は恋人、怒りが向くのは自然と一誠の方に確定する。

 ……と言うよりも、周囲のギャラリーからは『イッセーを殺せぇぇぇぇぇ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ!』とのコールが響き渡り、ボールを投げる選手も『死ね、野獣!』と殺意全開の叫びだ。
 一誠が避けたりキャッチする度にギャラリーや選手からは残念そうな声が響く。会場全体……四季と詩乃を除いた会場全体の心が一つになっている。

 そんな試合の中で中々当てられない事に苛立った者がボーとしていた木場に向かってボールを投げる。それに気付いた一誠が木場を庇うもボールの当たり所が悪く、治療係のアーシアと運搬用の小猫と共に倒れた一誠が引き摺られて出て行く事になる。

「ん?」

 ふと、試合を観戦しつつ時折詩乃との談笑を楽しんでいた四季だが、メールが届いている事に気付く。しかも、そのメールが届いたのは賞金稼ぎの他に裏関係の依頼を受ける為に用意していた方の品。

 そして、そのメールの内容に目を通して依頼の内容を確認すると詩乃を連れて体育館の裏まで移動する。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ