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ハイスクールV×D ライド10
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「私達が今の立場のままで居る理由……忘れたわけじゃないでしょ?」

「すみません、忘れてません」

 ぶっちゃけ、どんな決意も隣に居る人が関わると全て投げ出しそうになる四季である。まあ、四季としても三大勢力の何処かに所属しない理由と言うのは、各勢力に対する問題点が挙げられる。

 悪魔についての問題点はやはり、純潔の悪魔が優遇される貴族社会……転生悪魔として悪魔になっても生き難いだろうと言う点。
 堕天使については四季の持つブラスター・ダークの漆黒の超兵装。過激派の連中に所在が知られるのは危険と言う判断から。
 天使はやはり……

「……『聖剣計画』……」

 其処まで考えた後、妙にパズルのピースが会う気がした言葉を呟く。『聖剣計画』、己の神器(セイクリッド・ギア)に眠る守護竜が、その計画の事を知った時に怒りを感じていたから良く覚えている。


“「負けられない……その剣が……その剣があれば、聖剣を超えられるんだ!」”


 確かに木場は四季と戦った時にそう叫んでいた。

(……あいつ、まさか聖剣計画の生き残りか?)

 聖剣に分類される剣の所有者である以上、四季としては天使や教会に協力する気になれない……はっきり言って命が幾つ有っても足りないと思っている理由である。なにより、四季にとって命を賭すべき相手は詩乃であって、神などではない。
 現在はそれほど過激な実験や研究は行なっていないらしいが、それでも前科が有る以上信用などできるわけが無い。


 ―『部活対抗戦代表者は大会本部まで……』―


 四季がそんな事を考えている間に球技大会のリアス対ソーナの試合は、魔力を駆使した凄まじい……どこぞのテニヌを連想させる打ち合いの末に二人のラケットが壊れた事で両者優勝で方が着いた。
 そして、放送で知らされるのは部活対抗戦についての放送。

「現実にも有るんだな……漫画みたいな事」

「普通はあるわけ無いでしょ?」

 帰宅部な四季と詩乃については関係ないが、部活対抗戦は体育館で行なわれるドッチボールが競技らしい。オカルト研の面々……特にリアスは妙に気合が入っている。

 まあ、ライザーに非公式とは言えレーディングゲームで負け、四季には二対一と言う圧倒的優位な状況でも敗北しているのだ、特に勝利に飢えていると言う事だろう。

(……聖剣計画の生き残り……本当にあいつの主は何やってるんだか)

 聖剣計画の生き残りゆえに聖剣を超える力を秘めた超兵装ブラスターシリーズの一つを求めた。そう言う事だろう。

 力への上と渇望。力を求める理由こそ異なるが、それは何処か『ブラスター・ダーク』と名乗る前の後のブラスター・ブレード……アーメスに憧れていた一人の少年剣士を連想させる。

 さて
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