祭の終幕と夢の開幕
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も分類的に言えば剣とカテゴライズされるものであり、中には巨大な大剣やナイフのようなものも入り混じった剣の集合体であった。
そしてそれらは上から落ちて、否、攻撃されてきた。
落下軌道に明らかに人の意思が介在されていた事には流石にハットンでも気づく。
何故なら、剣の落下地点はどれもハットンによって召喚された白骨クラスにのみ命中しており、本多・正純には刃どころか破壊によって生まれた礫すら当たっていない。
つまり、これは
「敵襲ーーーデス!?」
「Jud.───背後からのサプライズプレゼントです」
声が聞こえる頃には既に首から下の骨格が全て粉砕される音を出していた。
骸骨の頭蓋骨が英国の空に吹っ飛ぶという謎の大シーンを背景にしながら、ハットンの背後に立っていた人物をようやく正純は視認する。
「───熱田神社のハクか!?」
「Jud.無事で何よりです」
ありのまま悠々とこちら側に散歩のような調子でくる彼に思わず、ほっと息を吐くのが止められなかった。
役職者じゃなくても、戦闘系の神社の者なだけに莫大な安堵を獲れるのを止めれなかった。
だが、そこでようやく疑問に辿り着く。
「ど、どうやってこの演劇空間に……?」
「うちの巫女が即座に対処してくれました。若や他の特務はともかく副会長は非戦闘系だから危険と判断し、自分が護衛に」
そして予測が事実になりそうな所を助けてもらっというわけか。
有り難い、と心底そう思い、立ち上がろうとするが
……あ。
膝に力が入らない。
今更、ここまで震えるとは情けない。
自分のような非戦闘系も、何かの拍子に戦闘に巻き込まれるかもしれないというのは予測はしていたが直面すると来るものがある。
そうやって考えると総長連合のメンバーの苦労が一端とはいえ理解できる。
自分から見てもハットンは戦闘系と見るには、少し普通レベルなのだろう。
現に戦闘系神社の人間とはいえ後ろを取られ、そのまま───って
「ハットンは!?」
「ええ───どうやら頭蓋骨噴出脱出によるもので逃げられました。今度からは骨タイプを見たら頭蓋を狙うという反省と教訓にしておこうかと」
ええ、から繋がる内容かそれ……!
見た目普通そうに見えるがやはり、彼も熱田系なのか。そうなのか。やはり、私の心のオアシスは向井と浅間くらいなのだろうか。いや、浅間も浅間で輸送艦とか軽く落とすからなぁ……つまり、一般人は御広敷とハッサンとネンジとイトケンとノリキとペルソナ君か!
……でも、それもロリコンとカレーインドとスライムとインキュバスとバケツ被ったマッチョだぞ!? ノリキはまともそうに見えるが、女王の盾符と限定的だけど相対出来る一般生徒だからなぁ……やはり向井だけか……。
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