祭の終幕と夢の開幕
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もいいですか?」
と笑顔で聞いた時の彼の表情は私の宝物であった。
本人としては殴られたり、三行半を叩きつけられる覚悟の面会だったらしいし、それが普通なのかもしれないがどうもそういった事は苦手らしい。
何とも諦めの悪い自分である。
「……うちの神様は一体留美さんに何をしたんですか……?」
「凄い事をしたりとか特別な事をされたりとかじゃないと思いますよ───単にシュウさんが私の好みに当て嵌まり過ぎたんだと思います」
碧ちゃんが凄い勢いで手で自分を仰いでいるが、熱いのだろうと思い団扇を持ってきてあげた。
「あ、言っておきますけど、私はこれだけアタックすれば彼も心変わりしてこっちも見てくれるとか思ってませんしね?」
「ないのが留美さんの凄い所ですしね」
解ってくれていてほっとした。
まぁ、自惚れ発言で思わず頬を赤くしてしまう発言だったのだが、きっとシュウさんが心変わりする事なんて那由多の彼方の確立以上にない事だと思いますけど。
自分に勝っていいのは一人だけと思っているのと同じくらい、彼は自分が愛するのはこの世で一人だけと思っている。
まぁ、だから普段の意地悪くらいは許してほしい。
惚れている私でもいい加減、告白しては? と伝えたいのに何時までも何もアクションをしないのだから普段の仕打ちくらいは許してほしい。
「……本当に無駄なくらいロマンチストなんですから……」
「智ーーーー! どこだーーー! 俺は今、お前の胸と尻と太腿と首筋、髪、顔、そしてお前自身に凄い会いたいぞー!! 俺はここだぁーーー! どこにいるんだ智よ! 俺の三次元ロマン……!」
きっと彼の事だから浅間さんを今も探しているのだろう。
守るのは苦手分野とか言いつつ大事な人にはそのルールを適応させない人ですし。
……今度はちゃんと自分の手で守りたいんですよね?
"自分では"、"自分には"という後悔を持ちながら、それでもすると決めた事を邪魔する程野暮ではない。
だから、それ以外の些事を手伝う……ではちょっと嫌味に聞こえるかもしれないから
「好き勝手させて貰いますね」
ウェストミンスター寺院から急いで逃げる本多・正純は首元をかばう仕草を続けながら必死に逃げていた。
既に自分がどういう揉め事に巻き込まれているかは理解している。
武蔵の総長連合、生徒会と女王の盾符による相対によるものなのだろう。
だから、私も狙われている。
ただ、まさか狙ってくる相手が
「待つのデーース! そこのエロ死刑囚ーーー!」
「保険の成績だけで勝手にエロキャラ扱いするな……!」
思わず叫んで、そのまま慌てて首元に衝撃が来ていないか確かめてしまう。
そこの首元にあるのはハード
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