祭の終幕と夢の開幕
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神納・留美は恐らく英国の現場にいる者を除いたら、早くに英国の異変に気付いた方だろう。
恐らく、シェイクスピアによる舞台術式とも言える結界が英国に生まれ、そして役職者達が巻き込まれていると気付いた。
既に武蔵の役職者達は戦闘か何かに巻き込まれ、女王の盾符のメンバーと相対しているだろう。
───無論、それは武蔵副長でも例外はない。
だが
『〜〜〜♪』
預けられた大剣。
名前は何時の間にか八俣ノ鉞という名前を付けたらしいが、その剣がただ通し道歌を歌うだけで何の反応もしていない。
だからこそ、留美はやるべき事を把握して手筈を整え、それを頼んだ。
だから、やるべき事をした自分は縁側でお茶とお菓子を持って碧ちゃんと一緒に楽しんでいる。
「碧ちゃんも甘いお菓子好きですから、一杯用意しました。幾らでも食べていいですから楽しみましょう」
「Ju,Jud.……でも、その……このミミズっぽく、しかも動いているこのお菓子は……」
「あ、それはこの前、鹿島さんから送られたミミゼリーですね。何でも再現度MAXの一押しだから是非シュウさんにっていう事だったんですけど、シュウさんの好みにマッチしなかったみたいなので折角だから貰っちゃいました」
何故か碧ちゃんが真面目な顔で"やるしかない"という顔になってたけどどうしてでしょうか。
とりあえず、お茶も用意して臨時のお茶会みたいな雰囲気……というよりは女子会みたいな感じになっているのと思い、内心で苦笑する。
「でも、碧ちゃんは良かったんですか? 英国に降りなくて?」
「いえ……それは今の状況をみると自分の選択肢が間違っていなかったという感じですが、降りてもまぁ一緒に歩けるメンバーがうちの馬鹿共だけですし……ペルソナ君様とコミュニケーションが取れなかったのが唯一の敗北で……」
あらあら、と思いながら落ち着かせるために食べましょうと促せる。
「……この饅頭みたいなものは?」
「ああ、それはシュウさんが日頃お世話になっている頭が幸の村製作所の代表の人が日頃の礼にという事で送られたキャッチフレーズが"誤爆"という饅頭で、何でも今回は一切ネタ抜きで作りましたとの事で」
「……留美さん。ちょっとだけ目を瞑っていてくれませんか」
頼まれたのでそうしたら数秒後に何か大きな音が聞こえ、その後に目を開けてもいいと許可を得ると息を荒げる碧ちゃんがいた。
あらあら? と思いタオルを持ってきて汗を拭いてあげ、今度こそお菓子を食べ始めた。
「その……それを言うなら留美さんも祭りに行かなくてもよかったんですか?」
「私も留美ちゃんと同じです。一緒に行く人はクラスの人達もいたけど、悪い癖がずっと続いているの」
「悪い癖?」
「Jud.───何時
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