暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
光差す道の中で
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人。

((見せてみろ!!))

二人の風見志郎が叫んだ。

力が欲しい。誰かを守る力が。まだ足りない。ユキは求めた。力を。

負けない力を。救える力を。

強欲に。渇いた心に水を灌ぐように。

哀しき怪人よ、その力は誰の為に?

誰かを救うために。守るために。

哀しき怪人よ、振りかざした拳は誰の為に?

答えなどいらないだろう?さっき、言った通りだ。

最後の問いだ。

哀しき怪人よ、それが自分を傷つけてしまってもか?その力が愛する人を傷つけるだけのものでもか?

その時は―――――――――。

僕は消えよう。未来永劫の戦いの中へと。

その覚悟、見せてもらった。

((((((受け取れ!!))))))

本郷たちが叫んだ。

((俺たちの魂を!!))

「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!」

膨大な力。異形の怪人としての宿命。誰かを守っても、どこかあった疎外感。

埋まらなかった哀しみ。恋人を奪われた哀しみ。日常を奪われた哀しみ。

血塗られた手につかめるモノはあるのだろうか。そんな悲しみにまみれても。それでも。

前を向いて、走り出す!!

「誰かを守るために!!」

ユキの目が赤く染まる。魂の宿る瞳。

右グローブが疾風のようにクールなシルバーに。左グローブが怒るように血の赤に。

覚悟はできた。準備もできた。ならばあとは走り出すのみ。

始はその姿勢を見て剣崎を重ねただろう。真はそれを見て愛を重ねただろう。

皆、誰かを重ねて見た。ユキの姿はラインの入ったTシャツと短パン。

戦闘に適した、動きやすい格好。

NEXTが走り出す。ライダーパンチがぶつかり合う。NEXTの拳が砕けた。

「もう、終わらせましょう。あなたがこれ以上・・・」

哀しみを背負う必要など、無いのだから。

「おいで・・・ジョーカー」

アオオオオオオオオオオンッ!!と雄たけびを上げながら、かつての相棒が駆けつける。

その姿はウルフオルフェノクのような姿だった。

「ライダー・・・パンチ」

(ソウル)ライダーパンチ。

渾身の一撃。吹き飛ばされたNEXTに、ジョーカが追い打ちをかける。

それよりも早く、ユキがNEXTの背後に回る。

右回し蹴りからの通常の蹴りで、NEXTを上に上げる。

「ライダー・・・キック」

魂(ソウ
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