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ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
光差す道の中で
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ウガは考えた。
ファイナルベント
ブランウィングが召喚され、風を巻き起こす。その力はブランバイザーに込められていく。
「――――――――でやぁあああぁっ!!!!」
静寂を貫く神速の突き。正面からドラゴンライダーキックとぶつかり合う。
神速の突きの名は、システム外単発式重突《ファステスト・ストライク》。
史上最速の突きである。
「オオオオオオおおおっ!!!!」
ズォッ!!
「馬鹿な!?」
ドラゴンライダーキックが、破られる。黒い炎の中から光が見える。
「あ・・・」
女性は笑みをこちらへ向けた。
「霧島・・。美穂さん・・・」
美穂がぎゅっと抱きしめてくる。それがリーファであることを、リュウガは知らない。
感じる温かさ。自身が奪ってしまった温かさ。心の温度。リュウガは感じて思った。
「そうか・・・俺は」
「もう・・・」
鏡の中の幻ではなかったんだ―――――――――――。
黒い炎が晴れていく。闇が晴れていく。心の霧が晴れていく。
消え行く意識の中で、リュウガはリーファに向かって呟いた。
「アリ、・・・・・ガトウ――――――――――」
彼女に逢わせてくれて。リーファは消え行くリュウガを見て笑って――――――崩れ落ちた。
「リーファ!!」
キリトが向かおうとするなか、ユキが止める。
「キリトさん、行っちゃダメだ!!」
「一号がそっちに―――――――」
言い終える前に、一号はリーファに手を伸ばす。
「言わんこっちゃない!!」
弓剣の刃で斬り付ける。しかし―――――――。
「なっ」
掴まれていた。一号はそのまま拳を叩きつける。
全身から酸素が抜ける。しかしそのままユキはソウルモードに移行する。
銀と赤のグローブ、そして一号のベルト。
「一号・・・」
「貴方が理性もなく、ただ命令に従う化け物になってしまったなら・・・」
「せめて、その心だけでも救います」
一号が走り出す。右腕を突き出した一号。それを掴み、左手の拳を入れようとすると、一号は拳を左手で掴み、膝蹴りをユキに叩き込む。
ぐらついたユキに、さらに連撃を叩き込む。
出来るだけいなそうとするが、技の一号の名は伊達ではなかった。
最速でこちらの『技』を予測し、潰してくる。誰も入れない空間だった。
入ったら確実に死ぬ。そのレベルの戦い。
ライダーパンチ、キックがユキに炸裂し、壁に叩きつけられる。
(まだ・・・力が欲しいか?)
(哀しき怪人になる覚悟はあるかい?)
二人の本郷猛。
(もし欲しいのなら)
(お前の覚悟を)
二人の一文字隼
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