暁 〜小説投稿サイト〜
とある六位の火竜<サラマンダー>
連続虚空爆破(グラビトン)事件
[8/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
多すぎませんか?」
「まさか……!!」

そこまで言ったところで1台のパソコンが警報音を鳴らして重力子の急激な加速の確認を知らせた。蓮は地図をのぞき込み、場所を確認。白井達が止める間もなくスケボーを片手に支部を飛び出した。なぜなら

「くそっ!!次の狙いはあいつか!!」

地図の示す場所は今日佐天に誘われた場所。初春も一緒にいるであろうセブンスミストだったのだから。





「松野くん、ごめんね?荷物持ちなんかさせちゃって。」
「大丈夫ですよ。そんなに量もありませんし。まさか神谷が来ないなんて聞いてなかったんで多少のアウェー感はありますけど……」
「なに言ってんの。今更アウェーもなにもないでしょー」

そのころ初春たち4人は買い物の真っ最中。荷物持ちに抜擢された松野もなんだかんだで楽しみながら放課後の息抜きを楽しんでいた。その時、初春の携帯に着信。

「初春、携帯鳴ってない?」
「あ、ほんとだ……。もしもし?」
『初春!!』

佐天に言われ、電話に出た初春の耳に響いたのは白井の大声。それに多少驚きながらも離してしまった電話をもう1度耳に当てる。

『グラビトン事件の続報ですの!!』
「え……?」
『たった今、学園都市の監視衛星が重力子の爆発的加速を観測しましたの!』
「か、観測地点は……」
『今付近のアンチスキルを向かわせていますの。初春はすぐにこちらに……』
「ですから観測地点は!!」
『第7学区のセブンスミストですの!!!』
「セブンスミスト……」

その白井の言葉を聞いた途端、初春の思考は一瞬停止する。自分がいる場所に爆弾が仕掛けられていると聞いたら誰でもこうなるだろう。しかし、初春もジャッジメント。すぐに思考を切り替え、自らのすべきことを考え出す。

「……ちょうどいいです。私、いまそこにいます。すぐに避難誘導を開始します!!」
『なんですって!初春!ちょっとまちなさ』

そこで白井の言葉を最後まで聞けなかったのは思考の切り替えはできても気持ちの面では焦りがあったからだろうか。初春はそこで通話を切り、他の3人に向き直る。

「落ち着いて聞いてください。犯人の次の狙いがわかりました。この店です。」
「なんですって!?」
「こんなとこで爆発なんて起きたら……」

初春の言葉に驚き、御坂と松野がそう言う。2人の言葉を聞いて本当だということをうなづいて示し、初春は3人に指示を出していく。

「避難誘導を行うので、すみませんが御坂さんと松野さんは手伝ってください。」
「「わかった」」
「佐天さんは避難を。」
「……うん。初春も気を付けてね。」

初春の指示に御坂と松野はすぐに了承。佐天は少しためらうが初春の指示にうなづく。そして4人は動き出した。



[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ