連続虚空爆破(グラビトン)事件
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から学校に行くよりはとここに寄ったんです。その事件の件で捜査協力することになっていて、白井からここでデータを見せてもらえると聞いたんですけど見ていいですか?」
「ああ、その件なら聞いているわ。いいわよ。そこのパソコンにまとめたデータが入ってるはずだから確認してみて。」
「はい、ありがとうございます。」
蓮が固法に事情を説明すると、話は白井から聞いていたらしい。すんなりとデータを見せてくれた。蓮はパソコンに向かってデータに目を通し始めると、その作業と同時に固法に捜査の状況を尋ねる。
「どうですか?なにか新しいことはわかりましたか?」
「ううん。神谷君の事件が起きてから事件は増加の傾向にあるけど手掛かりは何も。そういえばもう体は大丈夫なの?」
「もう大丈夫ですよ。じゃあこのデータも散々確認されてますよね。」
「そうね。もっともそれしか手掛かりにつながるものもないから、確認を続けるしかないんだけどね……」
「ですよね……。まあ、俺は初めて見るものですしなにか見つかるかもですし、とりあえず確認しますね。」
疲れが多少見える固法の言葉に蓮はそう答えつつ、膨大なデータの確認作業に集中していく。それを見て、固法も疲れた体に鞭を打ち、手掛かりさがしに再度取り掛かり始めた。
「ダメだ……。全然手掛かりなんか見つかんない……」
それから2時間後。ぶっ続けで何度も何度もデータを見直していた蓮だがついに限界。机に突っ伏してしまう。そんな蓮の前に温かい紅茶の入ったマグカップがおかれる。
「まあ、私たちが散々捜したのにいきなり見つけられてもこっちの立場がないですわよ。病み上がりなのですから少し休憩しなさいな。」
「白井?来てたんだ?」
「集中してたみたいでしたし、気づかないのも無理ないですわね。1時間くらい前に来て、先ほどまで私も手掛かりを探して調べていたのですが……」
白井はそう言いながら固法の方を向くが固法は首を横に振って何も見つからなかったことを伝える。全員がなにも見つけられないこの状況に3人はため息をつく。
「もしかして手口がおなじなだけで同一犯じゃない……とか!!」
「そんなまさか……」
「そうよね。言ってみただけ。あまりにも犯行に関連性が見当たらなくて……」
「急ぎませんと……次の被害者が出てしまうかもしれませんし……」
「被害者……。そういえば……!」
固法と白井がそんな会話をしている中、蓮は1つ気になることを感じてデータを見直しだす。そして気が付いた。この犯行の狙い。犯人の狙いに。
「神谷くん?どうしたの?」
「犯人の狙いがわかった気がします。」
「本当ですの!?」
「うん、これまでの事件の被害者は9人。そのうち俺を除いた8人はジャッジメントです。……いくらなんでも
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