連続虚空爆破(グラビトン)事件
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良さに若干の嫉妬を見せるなど終始わいわいとしてから5人は帰って行った。
その後、無理して平静を装っていた代償として激痛に見舞われた蓮は、カエル医者の処置と痛み止めの薬が効くまで苦痛に悶えることとなった。
それから一週間後。動くのも困難だったほどの痛みが薬なしで和らぎ始めたのが3日前。残りの3日で何とか日常生活には痛みなく動けるようにまで回復した。寝ていて気づかなかったがふっとばされた時に捻っていたらしい足首も完治し、ついに退院許可が下りた蓮はカエル医者にお礼を言い、お昼ころには病院を後にしていた。
「俺の怪我ってでかいガラスが刺さった脇腹の怪我は失血死してもおかしくないレベルだったんだよな……。あの医者、すごいなあ……」
看護師の人には、この怪我でこんなに早く治るなんてあの先生魔法でも使ったんじゃないかとまで言われていた。一応激しい動きをしたり、なにかがぶつかったりすれば傷が開いてしまうので注意しろとは言われたが。
「さて、どうしますかね……」
一応今日は授業日であり、今から学校に向かえば午後の授業には間に合うのだが学校に行こうなどという考えは蓮にはない。そこで蓮は病院で携帯を切っていたために連絡を一切確認していないことに気が付き、あの事件に遭っても生き残っていた携帯を開く。
「みんな、心配してくれてんなあ……。それ以外は佐天と白井からか。」
クラスメイトからの心配のメールには後で返すことにして、蓮は白井と佐天のメールを確認する。入院中交代でみんながお見舞いに来てくれていたが、話すタイミングを逃していたらしく白井のメールにはジャッジメント177支部にグラビトン事件の詳細なデータがあること。佐天のメールには昨日メールの時点での明日、つまり今日の放課後にセブンスミストに買い物に行こうと書かれていた。
「協力するって言ったし、今日のところは177支部に行くかな。」
蓮はそう決め、その内容を佐天と白井にメールするとクラスメイトに返信しながら歩き出した。松野が蓮の家から持ってきてくれたためにスケボーも一応持っているが無理に能力使って急ぐまでもないだろう。
「おじゃましまーす」
「ん?神谷君?」
「あ、固法先輩、お疲れさまです。学校じゃないんですか?」
「今日は休みもらってるの。事件を少しでも調べなきゃいけないし……。他の子たちには休んじゃダメって言ってあるから私1人だけどね。」
蓮が支部に到着し、部屋に入るとそこでは固法美緯がパソコンに向かってなにやら作業を行っていた。蓮は佐天や松野とともにたまにここに出入りしているために固法とは知り合いである。机の上には人形の残骸。おそらく爆弾の残骸だろう。
「そうなんですか。俺も病院に行っていて今
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