暁 〜小説投稿サイト〜
普通の世界の普通の中学の普通の生活 ~3F~
第1
第2
落ちた小恋乃瀬

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私、小恋乃瀬 佳織は今、小さな恋をしている。
あの日、あの人が部室の扉を開けた時、恋に落ちる音がした。
ガラガラという音と共に視界の色が普通の色から、鮮やかになって輝いた。
「失礼します。明日からこの部に入る慶喜トウヤですよろしくお願いします。」
その挨拶が、終わったとき、思わず敬語で挨拶してしまった。
「私は小恋乃瀬 佳織(ここのせかおり)。専門ほIT科です。」
トウヤが部室から出て行ったあとに部長にちゃかされた。
「ココちゃん、なんで敬語で挨拶しちゃうのよ。まさか・・・ココちゃんああいうのがタイプ?。」
図星をつかれた佳織は顔を真っ赤にして否定した。
「ちっちがう。ちがう、ちがう・・・けど・・。」
周りから見れば否定というより肯定だった。
そして二日後、トウヤが倒れた事を知ってトウヤの家に佳織が来た。
「えっと・・きみは・・・小恋乃瀬さん?。」
「うっうん!。一回で覚えていてくれたんだ。ありがとう。」
今目を合わせたら確実に告白してしまう。今そんなことしたら、男に飢えた野獣のレッテルを貼られる。
「どうぞ、上がって。」
「あ、ありがとう。」
初めての男性の部屋、そこには六面のパソコンとゲーム機が4機あった。
「本とか読まないの?」
「ん〜。本とかは電子書籍とかで読めるから、パソコンでよんじゃうかな〜。」
「へぇ〜、そうなんだ。」
佳織がトウヤの顔色を窺うとなにやら気難しい顔をしていた。
「どうしたの?なにか悩み事?」
「いや〜、上がってきてもらってあれなんだけど・・なにも・・することがないんだよね。」
トウヤは笑いながらそう言った。
「じゃぁゲームをしよう。何かオススメのソフトある?」
「んーとねぇ、カーレースのゲームとすごろくと銃で撃ちあうゲームかな。」
トウヤは三つのソフトを並べた。
「あ!これやってるよ!銃撃戦のゲーム。」
佳織はゲームに指をさしていった。
「へー。女の子でもこんな男くさいゲームやるんだねぇ。」
「うん。自分のアカウント有るから使ってもいい?」
「うん、いいよ。」
佳織のステータスメニューに全国ランク二位と書いてあった。
「うわぁ、すごいねぇ。高ランク者なんて初めて見たよ。」
「ふふ、すごいでしょ。それじゃあいくよ。」
「うん、はじめようか。」
「「Game start!!」」

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