ランニング:剣が鳴る、光が散る
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か言われた。
どうにかこうにか、懲罰を終えて、連続剣<メテオストリーム・ループドライブ>等を立ち合いで見せたお陰で、予定より早く懲罰が終わったが、どうせなら剣がどうこうではなく、単に見せれば良かったと後悔する。
「……ああ、もうダリィ。寝るぞオリャ」
「好きに寝なさい。私達はご飯食べてくるからね?」
ユイリはそう言うと、ユリアを伴ってドアへと消えた。
三月末。
先輩は卒業トーナメントで見事第一位の成績で卒業し、俺は俺がスリルグ氏の細工店でつくってもらった銀のブレスレットを祝いに渡すと、笑顔でそれを受け取ってくれた。
その二週間後、<帝国剣武大会>に出場したものの激闘の末、緒戦敗退した。
「ライトが居ないから言うけど、ライトに付いてたら苦労するわよ、リィン?」
ユイリの声が聞こえ、俺は窓から突入した。
「人の居ねぇ所で何いってんだ馬鹿」
三階にも関わらず、相変わらずの身体能力で中に入り込むと、すぐに俺の傍付き練士が言う。
「ライト上級修剣士殿、ご報告します!本日の清掃、滞りなく終わりました!」
「はい、お疲れ」
俺はリィン以下初等練士を労う。
「ライト、外にいくなとは言わないけど、せめて早く帰ってこれない?と言うか大体何で窓から帰ってくるのよ何時も!!」
「アインクラッド流極意、使えるものは訓練に使え、だ」
「アンタねぇ……って、それ何よ」
ユイリが俺の持つ袋を見る。
「ん?焼き豚亭の肉まん。食ふか?」
「喋るか食うかどっちかになさい!!でも食う!!」
ユイリが手を伸ばして肉まんを取り出すと、ユリアの分も出して渡し、リィン達に袋ごと渡す。
「金はいはねぇから、寮にもほったら皆ほわへろよ」
リィンとルウとセピアは歓声を上げると、早歩きして部屋から出ると、走って行った。
「………」
肉まんを食べながらユリアは俺を見る。
「はんだよ」
「いや、別に何でも。唯、アンタがここにいる理由を忘れちゃ居ないだろうなと思いましてね?」
「忘れてたまるかよ」
飲み込んで言う。
「俺達全員が整合騎士になるために居るんだろ?後一年、頑張って行くか!」
「ええ」
「うん!」
俺達の部屋には、神器クラスの剣が五つも在った。
醒剣ブレイラウザー。
メダジャリバー。
ドラグセイバー。
ソルブレイズ。
スレイブキラー。
壁に掛けられた五振りの剣を見て、俺はそれを信じて疑わなかった。
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