九校戦編
第8話 選抜
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ういうのは実感している。達也が指導室に呼ばれたのは、それなのに、ダントツで1位をとったからだ。5教科で50点以上の差、1教科平均10点以上の差だ。
魔法言語学の名前の書き忘れがなければ、僕も総合と理論でも20位以内に入ったらしい。もったいないと思ったが、次回から気をつけよう。
達也が呼ばれた理由とか、四高に転校しないかとも言われたとかもあったらしいが、
「そういや九校戦の時期じゃね?」
レオがそう発言したのは、四高という単語に刺激を受けたかららしい。
そんなことのあった翌日の放課後、九校戦準備会合がおこなわれる部活連本部の会議室のオブザーバー席に座った。隣には、今日の昼休みにCADの調整員、九校戦では技術スタッフ候補というが、それになった達也が座っている。簡単にいえば2科生である僕らは、一緒に座らされたわけだ。ちなみに僕は、競技選手候補の方だ。
九校戦の出場メンバーになれれば、夏休みの課題免除と、課題の一律A評価の特典に、試合で勝てば、それに見合った成績加算が与えてもらえる。こういうこともあって、会合の雰囲気は、ボーダーラインにいる者の関係者の間ではギスギスとした雰囲気になっているようだ。
全員着席したようで、七草生徒会長が
「それでは、九校戦メンバー選定会議を始めます」
こういう席では、なぜ2科生がいるのだと、とっとと排除しようとする人がでてくる。
ちなみに、各種スポーツ競技などの大会は、この九校戦や、秋の論文コンペを避けた時期、春と秋に大会が行われる。具体的には春の大会が6月で、秋の大会が11月におこなわれる。1年生は秋の大会から出るのが普通で、春の大会に出るのは少数だ。その少数の中に僕も含まれていた。
そしてその春の操弾射撃の大会に出場して、準優勝をとったという実績が僕にはあるのと、期末テストの実技の点数は1年生の男子で7位だが、1人が辞退というか、それは形式上で、九校戦の試合には特性がはっきりとあわない人物がいたために、今日の男子メンバーの中では、実質6位となる。っということを、操弾射撃部部長が言ってくれた。
他からの指摘では、受験の時に風邪をひいていた、というところで、調管理が心配という声も聞こえてきたが、そこは春の大会準優勝という実績がものをいってくれたようだ。部長が内心ではどう思っているかは分からないが、少なくとも僕を送りこめれば操弾射撃部の活動費の予算に反映されるので、そのあたりのアピールは成功しているようにみえた。
問題は、となりの達也だ。風紀委員としての実績をかっている上級生も多いのだが、まだ1科生と2科生という感情的な壁を越えられない上級生がいるのと、結局は技術スタッフとしての選抜なので、風紀委員としての実力を認めていても、技術スタッフとしてはどうなん
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