第三十五話 氷炎の狼
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中に鎮座していたのは、ヌメモンだった。
[お姉ちゃん、オイラとデ〜トしない!?]
アリシア「え…!?」
ヌメモンのデートの誘いにアリシアが顔を真っ青にする。
これが当時のミミなら怒鳴り付けるだろうがアリシアは違う。
アリシアから出た言葉は…。
アリシア「えっと…ごめんなさい」
[ガーン!!]
アリシアの言葉にヌメモンはショックを受けて固まった。
しかし直ぐに硬直を解いた。
[成る程…]
ヌメモンが納得したように呟いた。
アリシア「?」
[これがツンデレって奴か!!お姉ちゃん!!俺とデートしてえええ!!!!]
アリシア「嫌だあああああ!!!!!!」
都合のいい脳内補正でアリシアの言葉をプラス方向に受け止めたヌメモンのデートの誘いをアリシアは全身全霊で拒否した。
大輔「ツンデレ…か…」
ヌメモンのツンデレ発言に大輔は思わずアリサを見遣る。
アリサ「…何で私を見るのよ……」
大輔「あ、いや…ツンデレと言えばお前だろ?まあ、それがお前の魅力なんだろうけど」
アリサ「なっ!?」
はやて「大輔さん大胆やな〜」
大輔の発言にアリサは顔を真っ赤にする。
フェイト「……」
フェイトはジト目で大輔を見遣った。
なのは「アリシアちゃん。可哀相…」
なのはがアリシアを哀れみの目で見る。
不意にがこん、と自動販売機が揺れ1匹のヌメモンが新たに姿を現した。
1匹いたらなんとやら…。
賢「(ゴキ〇リかこいつらは…!!)」
賢は眉間に手の甲を当て、深く溜め息を吐いた。
まるでゴキ〇リの如く他の自動販売機からも次々とヌメモンが飛び出してくる。
[[[[お姉ちゃん!!俺とデートしてえええええ!!!!!!]]]]
アリシア「嫌だああああああああああ!!!!!!!!!!」
アリシアは全速力で大輔達に向かって走る。
当然ヌメモン達はアリシアを追う。
状況を理解した子供達は弾けるように逃げ出した。
なのは「もう…嫌だあ……っ!!」
ユーノ「最悪すぎる!!」
賢「晴れろ…頼むから今すぐ晴れてくれ…!!」
すずか「なんかトラウマになりそう…」
薄暗い原っぱを駆け抜ける子供達とヌメモン。
これほどまでに嫌な鬼ごっこは生まれて初めてだ。
恐る恐る振り返れば、ヌメモンの大群は徐々に距離を狭めてきていた。
大輔「やべえ!!」
アリサ「こうなったら分かれるわよ!!」
ユーノ「それしかない!!なのは、こっちへ!!」
なのは「え?あ、うん!!」
大輔「フェイト、アリサ。ついて来い!!」
賢「はやてとすずかはこっちに!!」
ルカ「僕達は…あっち…だね…」
アリシア「うん!!」
子供達は別々の方向に
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