暁 〜小説投稿サイト〜
流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
37 何処から見るのか
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苦しそうなのは隠しきれていない。
アイリスとハートレスはすぐさま行動を起こす必要があると悟った。

「...脈は正常みたい...傷も化膿してないしてない。極度の疲労と...」
「ハートレス!サイトくんの頭を持って!私は足を!とりあえずベッドに寝かせましょう...あとそこの測定器を」

ハートレスは彩斗の左手首で脈を取った後、アイリスに従って彩斗をメリーと同じベッドに寝かせた。
そしてすぐさまメリーにも使った測定装置を起動させた。

「もしかして…電波変換のせい?」

アイリスはそう呟いて彩斗の腕のトランサーを外した。
トランサーからは銀色に青いラインの入ったトランスカードが排出されている。
アイリスはカードを引き抜いて、トランサーと一緒にテーブルの上に置くと、救急セットをかわりに持って来て傷口の消毒と治療を始めた。

「大丈夫...ゆっくり休んで...」
「そうですよ...あれだけ戦ったんですから...」
「ありがとう...少し眠っていいか?」
「ええ、いいですよ」

メリーは彩斗の寝られるスペースを開けるように壁際に寄ると、テーブルの上のトランサーとカードを見た。
今のメリーにはカードと、日常生活を支えてきたトランサーが力と同時に呪いをもたらすパンドラの箱のように見えていた。

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