憎悪との対峙
37 何処から見るのか
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ぞ!!」
「ロックマンが飛んでる!!」
スターダストとイリュージョンは一瞬落下したように見えたが、そのままの無い海を走っていた。
それどころか徐々に浮き上がり、空高く舞い上がり、幽霊のように姿を消した。
「そうか...ここでちょうど現場から10キロ...妨害電波の圏外だ!!」
「ウェーブロードを走ってるってのか!?」
スターダストは最初からこれを狙っていた。
Valkyrieの他に追跡してくる者たちがいるのは予想外だったが、最初から妨害電波の外に出て、ウェーブロードで一気にデンサンシティへと戻ることが目的だった。
普通のマシンならウェーブロードまでついてはこれない。
普通に陸路を使えば、デンサンシティのハートレスのセーフハウスまで追跡されかねないのだ。
ウェーブロードなら監視カメラで追跡されることも、普通の肉眼の人間に目撃されることもない。
一番、合理的で追跡不能にさせる唯一の手だった。
「追跡は断念せざるを得ないようだな...」
WAXA隊員の1人がそうつぶやき、全員が大きなため息をついた。
しかし落胆するWAXAとは違い、スターダストは心躍っていた。
イリュージョンに乗っているスターダストは通常の電波人間よりも遥かに速いスピードでウェーブロードを走っている。
普通に走っているのとは全く違う、周りの街灯やビルの光が流れ星のような光景を作り出し、一瞬で心奪われた。
「すごい...これがウェーブロードの本当の...」
驚く暇もなく、一瞬でデンサンシティの港へと辿り着いていた。
そしてウェーブロードを伝ってコトブキ町のハートレスのセーフハウスの前に戻る。
「メリー...」
車庫に飛び込み、ハートレスと同じように壁のスイッチで地下のガレージへとリフトダウンしながら、イリュージョンから降りる。
ガレージにはやはりハートレスの時と同じようにアイリスが両手を重ねて祈るように帰還を待っていた。
「サイトくん!!」
「アイリス!!メリーは!?」
スターダストは声を荒らげて、アイリスに問う。
その場にいなかったのを見て、ガレージの外にいると察したスターダストはそのままエレベーターに向かった。
アイリスもその横を早歩きでついていく。
「上よ!ハートレスが見てくれてる!!」
エレベーターは2階のリビングを通り越し、4階の彩斗の部屋へと登っていく。
揺れは降りるときと同じく全く感じない。
だがスターダストだけが落ち着かない様子で震えていた。
別に焦ってもエレベーターは速まらないと分かっていたも、気づけばボタンを叩いてしまう。
「メリー!!」
エレベーターを飛びしたスターダストは先程まで自分が眠っていたベッドへ走る。
そこにはベッドで眠っているメリーの手を
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