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流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
37 何処から見るのか
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AXAの持っている銃から放たれるショック弾の一斉射撃によりスターダストに与えられるダメージより、スターダスト・バズーカの一撃がWAXAに与えるダメージの方が遥かに大きいのだ。
周囲を観察しながら、こっそりクラッチを握り、シフトペダルを踏み込んでギアを落とす。
だがその時、ようやくスターダストは逃げ道を見つけた。

「シュート!!」

「!?うわぁ!!!」
「!?退避!!!退避!!!」

「待て!落ち着くんだ!!」

スターダストは狙いを一瞬で空に変えると、バズーカから一発放った。
爆発のような音で思わずWAXAの隊員たちは目を閉じ、耳を塞いだ。
WAXAの隊員のように訓練された者たちでも、人間という動物である以上、音や光による威嚇に全く驚かないということは不可能だった。
実際、引き金を引いたスターダスト自身も若干だが驚いていた。
しかしそんな素振りも見せずに、右手を元に戻してアクセルを握った。
前輪のブレーキを握ったまま、クラッチを徐々に繋いで後輪だけを回転させて方向を変える。
そしてクラクションの隣のボタンを押し、更なる爆音が響き渡る。
イリュージョンの前輪に装備されたEMPキャノンを火を吹き、中央分離帯を吹き飛ばして、反対車線へと繋がる道が出来たのだ。

「もうすぐなんだから邪魔するな...」

スターダストは一気にアクセルを開いて、その隙間を通って反対車線へと飛び出した。
そして道路を逆走して目的地を目指す。

「ロックマン逃亡!!」
「客員、各自の判断により装備の使用を許可する!!一般人に被害を加えないことを再優先にロックマンを追跡せよ!!」

まさかの逃亡に驚きながらも、WAXAの隊員たちも自分たちのビークルに乗り込み、追跡を開始した。
もうすぐ高速道路の出口、つまり一般道へと入る。
グリーンタウンの目と鼻の先だった。

「くっ!」

スターダストは料金所のバーを強行突破し、グリーンタウンに入った。
そして更に加速する。

「ETCで料金を支払わずに料金所を矯正突破...スピード違反...あっ...信号無視!!」
「ここまで派手に道交法違反するコスプレ野郎なんて、犯罪史に華々しく残るぜ...」

妨害電波域から出かかっているせいか若干ながら無線が通じるようになったが、WAXAの隊員たちも何が理由でスターダストを追っているのか分かっていなかった。
命令されたからだ。
しかしその理由を求めて、自分たちの目で確認できた罪状を一応記録する。
スターダストは10秒間隔に新しい違反をしているのだ。
もはや人質を取られ膠着した現場に現れて、華麗に人質を救ったヒーローなのか逃亡犯なのか分からない。

「っ...」

しかし追われている側のスターダストは自分がヒーローだと
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