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流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
37 何処から見るのか
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なかった。
学校内のValkyrieはほぼ倒したはずだ。
自分が逃げた後、すぐにWAXAに学校は制圧されているはず、つまり自分の倒した追手はギリギリでそれを逃れた者たちだ、それ以上いるわけがない。
だとすれば、この追手の正体として考えられるのは1つだけだった。
スターダストはイリュージョンに飛び乗り、エンジンを始動させた。
だがその間にスターダストは見えない何かに完全に包囲され、上空からはヘリの音が聞こえてくる。
そしてとうとうその見えない何かが一斉にそのベールを脱いだ。

『動くな!!キサマは完全に包囲されている!!!』

「!?...WAXAか...」

スターダストを取り囲んでいたのは、WAXAの追跡ビークルとパトカーだった。
HONDA・グレイスをベースにした新型パトカー『サテライト・ハンター』とHONDA・NM4-02をベースにエンジンやベース車の特徴とも言えるDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)に加え、様々なカスタマイズされた『サテライト・チェイサー』。
WAXAのロゴがマシンには付けられているため、すぐに分かった。

なるほどね...光学迷彩
「オプティカルカモフラージュか...」

スターダストはイリュージョンのテールの部分にプリントされたWAXAのロゴを見た。
イリュージョンにも同じオプティカルカモフラージュ機能が搭載されている。
同じくWAXAが開発したものである以上、WAXAにも同じ機能を搭載した何らかの装備を持っていると予想しておくべきだった。
一時的に搭乗者ごと特殊なエネルギー波で包み、光学迷彩で姿を隠す。
これによりスピード違反者に追跡されていることを気づかせず、逃亡のために乱暴な運転させずに周囲への被害を抑えられる。
逃亡者は気づけば、詰将棋のように逃げられなくなってしまうのだ。
今のスターダストのように。

『エンジンを切って、バイクから離れろ!!持っている武器も全て捨てるんだ!!』

拡声器から響く声はますます大きくなっていく。
陸からも空からも囲まれ、ほとんど逃げ口は無いと言っていい。
だがスターダスト=彩斗に捕まる気など全く無かった。
集中して周囲を見渡し、何とか逃げる手段を必死に考える。
無理やりサテライト・ハンターとサテライト・チェイサーの群の間を強行突破することも出来なくはないだろうが、WAXAの装備の中には対電波人間を想定したものも少なくない。
強行突破は危険だ。
だとすれば、無理にでも逃げ道を作る方法を考えるしか無い。

「...っ!」

『!?銃を下ろせ!!』
『下ろさないと発砲する!!』

スターダストは右腕をバズーカに変形させて、WAXAの方に向けた。
これで威嚇すれば、若干だが時間を稼ぐことが出来る。
W
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