暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第11話 「スカイドッジ」
[4/5]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ィは文句を言うが、シュテルは表情はあまり変わってはいないがホッとしているようだ。
コイントスの結果、ダークマテリアルズが先制でゲームがスタートすることになった。アタッカーはシュテル、レヴィ、ディアーチェ。バックスは俺とディアーチェのNPC――通称《王ちゃま》だ。対する相手側は、アタッカーが高町、バニングス、ヴィータ。バックスに月村とはやてである。
「そんじゃいっくぞー!」
レヴィは笑顔でボールを高々と放り投げると、あとを追うように跳躍する。
「滅殺! 零七七式真・雷光サァーブ!」
零なんたらの部分はともかく、まさしく雷光に等しいサーブは甲高い音を撒き散らしながら……高町とバニングスの間を通って敵陣のコートに着弾した。間近を通った高町の顔が一瞬「え? ……何これ」のようになった気がした。
「ありゃ……当たんなかった」
『これはスゴい! まさに電撃サ〜〜ブ!』
「ななな何よ今の……」
「わ〜……」
バニングスは怒り、高町は放心気味だ。ゲームとはいえ勝負なのだから……とも思いもするが、確かに始めたばかりのプレイヤーに放つサーブではない。
敵側が誰も捕球できなかったため、再度こちらのサーブになる。なおサーブは順番制なので、次のサーブはシュテルだ。
「では……参ります」
シュテルから溢れた魔力が灼熱の炎へと変化しボールを包み込んでいく。属性込みに加えて集束までかけるとは……レヴィよりも大人気ない。勝負事に熱くなる奴だとは知っているけれども。
放たれた炎球は大きく曲がりながらバニングス達へ襲い掛かる。潰せるところから潰せるのは定石ではあるが、全国1位が初心者をいじめていいものだろうか。
考えていることは大体分かるが……まあ実力を見せるのも務めではあるか。俺は今回は同じチーム、それも助っ人というか人数合わせでいるようなものだから静観していよう。
「アイゼン!」
バニングス達を助ける……ゲームに勝つためかもしれないが、ヴィータはデバイスを手に炎球に接近し、デバイスを思いっきり叩きつけた。だがシュテルのサーブの威力のほうが勝っていたようで、ヴィータは外野へと吹き飛んでいく。
これはアウトか、と思いもしたが、凄まじい勢いで追いかけてきたバニングスが制止をかけたことで、ヴィータはコース内に留まることができた。
バニングス達に良い感情を抱いていないように見えたがヴィータだが、今バニングスに向けている顔は穏やかだ。助けてもらったことに礼を言っているのかもしれない。微笑ましい光景だとは思うが……あの子達はボールのことを忘れているのではないだろうか。
「……って、ボール!?」
「やべぇ! このままコート外に出ちまうと……」
やはり、というべき反応をしたふたりだったが、間一髪
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ