暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第11話 「スカイドッジ」
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やかましい!」

 愛が盛りだくさんという言葉が恥ずかしかったのか、ディアーチェの顔は赤くなっている。
 ユーリというのは、ディアーチェ達と同様にグランツ研究所にお世話になっている留学生の名前だ。他のメンツと比べると日本語に慣れていないようで、難しい言葉だと理解に時間がかかる。それに体があまり丈夫ではないため、学校には通わずに研究所で手伝いをしていたはずだ。

「大体小鴉、貴様は姿形だけでなくアバターまで真似しおってからに……」
「偶然やも〜ん♪」
「なのはとあっちの全国1位さんも色違いよね」
「うん、びっくり」

 高町にシュテル、フェイトにレヴィ、はやてにディアーチェと容姿が似ているものは今のところ同じタイプになっている。
 カードを作る際には色んな情報を打ち込んでいるはずだが、まさか容姿だけでアバターのタイプが決定してはいないだろうか。

「……セイクリッド」
「え? なになにヴィータちゃん」
「オメーのはあのむっつりと同じギガレアなセイクリッドタイプだって言ってんだよ!」

 タイプの特徴としては、防御が堅い上に豪火力。チーム戦の場合は遊撃を担当することで真価を発揮するだろう。

「しかも、なのはちゃんのはさらに珍しい限定色なんよ」
「オメーに一撃もらったのは性能のおかげっつーことだよ。勘違いすんなよな!」
「う、うん……?」
「おんやぁ〜、相性や性能なんて戦い方でどうにでもなる〜言うとったのは誰やったかな?」
「は……はやてぇ」

 はやての容姿はディアーチェによく似てはいるが、性格はかなり違うよな。まあ全く同じ人間なんていたら怖いけど。

「アバターやスタイルとの出会いは運命や。どう育てていくかはみんなの腕次第やし。楽しんで強くなろうってことやね」
「なるほど」

 高町の瞳ははたから見ても分かるほどに輝いている。これまでの対戦からも分かるとおり、彼女には才能がある。それにアバターの性能にも恵まれているため、きっと近いうちに有名なデュエリストになるだろう。
 楽しむのが一番だけど、先輩として簡単に負けるわけにはいかないよな。あの子達もある程度ブレイブデュエルについて分かってきただろうし、これからは自分で考えて行動するようになるだろう。俺も自分のために動き始めるとしよう。

「ねぇねぇ、そろそろ始めようよ〜」
「おっと、そうやったそうやった」
「それでは僭越ながら、実演も含めてスフィアとルールのご説明をいたします」

 シュテルはスカートの裾を摘んで一礼。いつ見ても淑女さを感じさせる動きだ。お茶目な部分がなく、もっと愛想が良かったならば非の打ち所もない少女だっただろうに。まあ彼女のことをよく知っている人間からすると、それはもうシュテルではないと思えるだろうが。

「まず…
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