暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
出現、閃光の翼
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ダーは、伝説の。

しかし、その姿は微妙に違う。ショッカーライダーではない。

カラーはメタリックシルバー。グローブは血のような深紅。より鋭敏なフォルムのライダー。

「NEXT一号!?」

「そっち向いてる余裕ないよ〜〜〜!」

マシンガン、ガトリングガン、ショットガン。

腕と脚、そしてブーツに搭載されたそれは、ユキを容赦なく追い詰めていく。

「ほらほらほらほら!!」

ブーツを叩きつけると共にショットガンが発射される。

「っ・・・!こん」

「のぉっ!!」

薙ぎ払うように弓を動かし、矢を放つ。

「やめてください!!」

「これ以上やってなんになるんですか!?」

「頭撃ち抜いておきながらよく言うよ!!まぁ・・・急所には当たらなかったけどっ!!」

「――――――――っ!!」

そう、ユキは矢を放った。

しかし、ユキは手加減して撃っていた。本気で撃ってしまえば、簡単に全身が吹き飛んでしまうから。

少し痛い目に合わせればいいと思っていた。

女に手を上げるのは、人に手を上げるのは、とても気持ち悪いものとも思っている。

「違う!!あなたに生きていてほしいから!!」

「そういうの・・・!!」

「エゴイストっていうんだよ!!」

ピュアの放った弾丸が、ユキの腹部を穴だらけにする。

「そうさ!!僕はエゴイストだ!!」

ユキは知らない。自分が涙を流していることに。

「だけど!!」

「実現したいんですよ!誰も・・・誰も傷つかないように!!僕には世界を守るのが、どれだけ難しいか、わからない!!」

「でも、子供が夢をかなえることができるように!!家族との平和な日々が続くように!!誰かが救いを待っているなら、自分が手の届く範囲だけでも、僕は・・・」

「俺は守りたい!!」

「そんなっ・・・綺麗言!!」

ピュアの左足に紫電が走り、膨大なエネルギーを蓄積させていく。

それをユキの首に向けて放つ。

one two three

「だけど!!」

ユキの左足にアンカージャッキが出現し、回し蹴りを放つ。

回し蹴り同士がぶつかり合い、弾きあう。ピュアは後ろにぐらりと下がるが、ユキは止まらない。

「馬鹿なっ・・・」

「ライダーキック!!」

弾いた瞬間に反転、右足のライダーキックがピュアへと向かう。

時がゆっくりとすぎていく。そんな中で、ピュアが口を開いた。

「死・・・にたく・・・ないよぅ」

殺しちゃダメよ――――――――――。浮かぶ笑顔の女性。

「――――――――ッツ!!」

爆発音は聞こえない。ユキは直前でライダーキックを止めていた。

「・・・行って・・・
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