暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
出現、閃光の翼
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「ヴェエエエ・・・できん・・・」

黒の剣士、キリトは目の前の呪文を唱えることができず、半分涙目の状態だった。

「ダメダメ。そんなにつっかえたらちゃんと発動できないわよ。さぁ、再開」

リーファの言葉に再び唱え始めるキリトを、ユキたちは微笑ましく見ていた。

洞窟に入ったから二時間―――――――。リーファはみっちりと呪文をキリトの頭に叩き込んでいる。

「―――――――なんかなぁ・・・おかしい気配がするんだよなぁ」

「「「そうだな」」」

寡黙な三人組の言葉が重なり、響鬼が笑う。

ルルルルルルルル・・・・という音が響き、全員が黙る。

「あ、ごめんなさい。ちょっと待ってください」

リーファがメールを確認し、ユキがそれを覗き込む。

【やっぱり思ってた通りだった!気を付けて、s】

「s・・・?」

内容が書かれていない、そのメール文に頭をかしげる直前、ユキは頭を上げた。

ピョコリ、とユイが飛び出し、警戒した様子でユキをちらりと見た。

「ユイちゃん―――――何人?」

「12人です・・・!?いや」

ユキの方をおびえた様子でユイは向いた。

「全員やられたよね・・・・人数は」

「「一人」」

二人の声が重なった瞬間、ガルララララララッ!!!と大音量と共に、大量の弾丸が飛んでくる。

ユキがアマノ・アズサの弦を引き、矢を放った。弾丸を全て撃ち落とす。

アマノ・アズサを引きつつ、

「出て来てください!!」

ユキの声に、答えが返ってくる。

「へぇ・・・全部撃ち落としちゃうんだ〜」

弾丸を掃射した女が、姿を現した。ユキの右目に相手のデータが表示される。

アシムレイトロイド。形式ナンバー7。

「pure・・・?ピュアか」

男はヘラヘラと笑いながら答える。

「ご名答。ねぇ・・・sorrow。話があるんだけど」

「sorrow?」

「あ、記憶喪失なんだっけ。まぁいいや。それより・・・」

「・・・なんでしょう?」

「うちらの仲間になんな・・・」

ドッ!!と鈍い音。全員が驚きの顔でユキを見る。

ユキは容赦なくピュアの頭を撃ち抜いた。あのユキが。

誰かを傷つけることを良しとしない男が、容赦なく女の頭を撃ち抜いた。

「いんや〜〜!!容赦ないね!!」

ドドドドドドドッ!!

無数に分裂した矢が、ピュアの全身に突き刺さる。

「死」

「な」

「な」

「い」

「よぉっ!!」

ガルラララララララララッ!!!大音量が周囲を満たす。

「行っちゃえ!!」

ピュアの背後から、三つの影。

「G4にリュウガ、それに――――――」

そのライ
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