暁 〜小説投稿サイト〜
ひねくれヒーロー
閑話・ペインにいちゃん
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きり動かすのはどうだ?」

「へ?」

「組み手、どうかな」


キョトンとした顔が、見る見るうちに満面の笑みに変わる

自来也先生の修行は意外と座学が多い

それは先生の師がプロフェッサーとまで謳われた人物だということが影響しているのではないか

密かにオレはそう思う

普段の言動からは想像できないほど知識が豊富、人生経験からくる知恵も多い

実践を交えた忍術の講義は、一度先生の元を離れた自分にも新たな刺激を与えた



しかし、そんな修行もまだまだこの少年にはつらいのだろう

説明の最中に印を組み始めるなんてざらだ


頭で理解するよりも、体を動かしたいのだろう


急かされるように出入り口に立たれ、思わず笑みがこぼれた

修行場として使っている野原へと移動し、向き合った


「そうだな
 まずは影分身ありで10分、やってみるか」


「10分どころか1時間組み手で良いってば!」


「おいおい、いきなりそんなに飛ばしてどうするんだ・・・」


「コンの所はそんな感じだってばよ」


暁に、邪神に狙われている弟弟子ねたみコン

あまり体が丈夫ではないというのに、1時間組み手・・・

あ、他の班員だけなのだろうか

オレに伝わりやすいようにコンの所と表現したのかもしれない

きっとそうだろう



※1時間組み手は初日からコンも参加しています 血反吐吐いてます



何度か拳を打ち合えば、思っていたよりも重い拳が繰り出される

しかし、フェイントを交えない真っ直ぐなその攻撃は、戦いではすぐさま見抜かれ避けられることだろう

こちらから攻撃してみれば、拳の動きに注目しすぎて蹴りに反応できず転がった



「上半身だけ、下半身だけ見るのは止めて・・・もっと全体を見るべきだな」


「いてて・・・」






そうやって何度か転ばしているうちに、町の方から正午を知らせる鐘が鳴り響いた






「・・・そろそろ、食事でも食べようか」


「さんせいー!オレもうお腹ぺこぺこ!」



町に降り飲食街を歩く

ラーメンが好きだと事あるごとに語るナルト君だが、今日もラーメンを食べるつもりなんだろうか

好きな所に行こうと言って見れば、意外な事に少しさびれた食堂を選んだ


この年頃の子は、こういった所は暗い、汚いなどの先入観があって来ないものだと思っていたが・・・


店に入ると大皿に盛られた惣菜が並べられ、バイキング形式のように好きなものを選んで食べるようだ

皿をとって、適当におかずを並べていく


あ、焼き魚がある・・・サンマ、いや、鮭も捨て
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