第十話 一戸大尉!日舞は日本起源!その十四
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「なかったことにされている」
「で、この作品だとですか」
「藤子不二雄先生とは無縁ですし」
「それで、ですね」
「俺達もですね」
「そうだ、君達もだ」
他ならぬ彼等もだというのだ。
「狂人にされる、その時はな」
「凄まじく嫌な話ですね」
「それだけはって感じで」
「狂人になりたくないならだ」
そう思うなら、というのだ。
「余計なことは言わないことだ」
「はい、わかりました」
「絶対に誰にも言いません」
二人はすぐにだ、悪田部に率直に答えた。
「化石になることもクルクルパーマンになることも嫌ですし」
「絶対に言わないです」
「神様に誓いますんで」
「あらゆる宗教の」
「ついでに仏様にも」
「天使にもペリにも誓うんで」
ペリとはイスラム教の天使のことである、二人は信仰についてもいい加減であった。
「じゃあ釈由美子さんの写真集の為に」
「勝ってきます」
「秘密厳守のうえでな」
悪田部は二人を酷薄な目で見つつ応えた、それはまるで出荷が決まった養豚場の豚を観る様であった。可哀想だけれど明日には、というやつだ。
「頼んだぞ」
「はい、その目本気ですしね」
「悪田部さんって人消すの何とも思ってませんからね」
「実際周りでどれだけの人が行方不明になってます?」
「行方不明の人は」
一応は『行方不明』である。
「それで」
「どれだけの人が」
「百人から先は覚えていないと言っておく」
今度はこの台詞だった。
「実際のところはな」
「百人ですか」
「それ以上ですか」
「そうだ、では今回も勝ってもらう」
「バイト料の為にも」
「絶対に」
二人は悪田部に誓って強い言葉で返した、尚彼の言った言葉は全て真実であり本気であると直感で確信していた。
そのうえでだ、彼等は出撃した、今度の場所はというと。
「ええと、今度は西宮神社か」
「あそこでの戦いか」
「そういえば兵庫での勝負ってはじめてだったな」
「急に場所が変わったんだな」
その戦う場所がだ。
「西宮なあ」
「兵庫県民には馴染みの場所だな」
「大阪の住吉大社、京都の平安神宮、奈良の春日大社」
「そしてここだな」
「西宮だな」
「よし、じゃあ行くか」
「あそこにな」
こう話してだった、二人は西宮神宮に向かいその前に来た。当然既に変身してジャスティスカイザーになっている。
その二人を見てだ、全世界のマスコミが一気に沸き立った。
「卑怯の化身ありとあらゆる悪行を犯す邪悪の化身!」
「邪悪の権化ジャスティスカイザー登場!」
「ああ、これ程までに邪悪な二人がいたであろうか!」
「今まさに!西宮神宮に悪が降臨した!」
「古舘もプロレスの時はよかったな」
「あの時は輝いていたな」
その世界各国の言
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