マブラヴ
0854話
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捕まっている。今日で……何人だ?」
「18人だな」
コーネリアの言葉に頷き、アンディーへと視線を向ける。
ちなみに侵入してきている人員の所属国家は、大半が某半島とそのすぐ近くにある自称宗主国だ。
ギアス世界やネギま世界でもそうだったが、あの辺りの国はつくづく余計な真似をして自ら地雷を踏むな。おかげで、こっちとしても対応策としてその国家の優先順位を下げざるを得ない。
まぁ、関わるとこっちの足を引っ張るとかしかしないだろう事は、現在の中国で行われているBETAとの戦いを見れば明らかなんだが。
以前の国連総会でチラッとだけ聞いた、統一中華戦線が日本帝国から派遣された軍隊の補給物資を現地に到着するまでに盗み出しているという話。あの辺の情報は事実らしい。いや、国連総会で聞いた話は大分緩和された表現になっているとか。
何でも、下手をすれば補給物資丸ごとを盗んでいるというのだから……
それでいて、国連軍の方からはある程度しか盗まない。
ある程度盗むのがまだマシだと思える程に、統一中華戦線の軍人達は個人の利益になる事にしか興味は無いらしい。
この辺、自分達の国土を守っているという自覚があるのかないのか。
……ただ、BETAとの戦いを行うとすれば自然と欧州か中国にはいかなきゃいけないんだよな。特にハイヴに関しては、オリジナルハイヴが中国にある。つまり、G元素があると思われる多くのハイヴが中国の領土内にある訳で……
いっそ、オーストラリアと関係の深いイギリスと共に欧州の方で戦う方がいいかもしれないな。特にフランス、フィンランド、ハンガリーにはフェイズ4から5のハイヴがあるんだし。
そんな風に考えていると、18人という人数に驚いていたアンディーがようやく我に返る。
『18人……ですか。分かりました。それらの国家には、こちらから厳重に抗議させて貰います』
「ああ。それと中には白人もいるぞ」
『っ!? それは、もしかしてオーストラリア人だったりするのでしょうか?』
白人と聞き、息を呑んで訪ねてくるアンディーへ安心させるように首を横に振る。
ゲート襲撃を行った中佐の件でオーストラリアは重い負債を背負っているからな。その影響は未だに交渉の端々に出ている。
だが考えてみれば、オーストラリアはこの世界の国家の中ではシャドウミラーと最も深い関係を築いているのだ。わざわざ自分達からそれを台無しにするような真似は普通はしないだろう。
……もっとも、中にはその普通を理解出来ないような奴もいるんだが。
「それは分からないが、パッと見た感じだと恐らくソ連じゃないかとは思う。もっとも、明確な証拠の無い、一種の勘に近いがな」
『なるほど、ソ連なら確かに』
どうやら向こうでも心当たりがあるらしい。
にしても
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