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【艦これ二次創作】USN戦略第一艦隊『A record:albacore』
始動、横須賀連合艦隊。
USN戦略艦隊群第一艦隊
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る。
「叢雲。」
「何?」
「・・・私が時間を稼ぐから、皆と逃げて。」
川内の言葉に、叢雲は息を呑んだ。「・・・分かった。武運を。」叢雲が駆けていく。それを追うため、チ級が動こうとした。
「動くなッ!!!!!!!!!!!」
川内が吠えた。砲塔を、全て敵に向けて。
「・・・。」
チ級は、特に表情も変えぬままに川内を見据えた。
「この距離で砲撃を喰らえば、どうなるか。あなたにも分かるでしょ?」
「・・・。」
チ級が、再び魚雷発射管を川内に向ける。
川内は解っていた。
自分にはもう、勝ち目がない事を。
川内は解っていた。
魚雷発射管は使用できず、構える連装砲には弾が入っていない事を。
川内は解っていた。 ―自分に残された選択肢が、意志と誇りと仲間を守り抜く方法が、一つしかない事を。
「やってやろうじゃない。」
川内は魚雷発射管から一本魚雷を抜くと、脚にすべての力を乗せて水面を蹴った。
そう、川内の選択、それは自爆だった。
「うぉおおおおおぉおおおおおお!!!!!!!!!!!!」
だが、
『オープン、ファイヤァアアァアアアアァア!!!!』
無線越しに聞こえた聞き覚えのない雄叫びと、
「え?」
爆音と共に倒れるチ級を見て、川内はその脚を止めたのだった。
『こちら米海軍戦略艦隊群第一艦隊。救援に来た。とりあえず、合流したいからそこでジッとしていてくれ。』
「米・・・軍?」
雄叫びを上げたのと同じ声が、無線から流れてくる。川内の口から零れる、安堵の溜息。
「ありがとう。現在地を教えてもらえないかしら?」
『もう見えてる、あぁ、ちょうどお前さんの真後ろかな?』
「え?」川内が振り返ると、水面が飛沫を上げ、見た事のない潜水艦らしい艦娘が水上に出てきた。
「うわっ!?」
思わず後ろに飛び退く川内。
(え、ウソ。全然気付かなかった・・・。)
「おっと、驚かせてすまないな。旗艦のアルバコアだ。」
「あ、と。初めまして・・・うッ。」
浅くない傷を負っていた川内は、よろめいて倒れてしまった。そんな川内をアルバコアと名乗った艦が受け止めた。
「ごめんなさい。」
「いや、気にするな。よく今まで耐えたな。大戦時から続く日本の大和魂は衰えていないようだ。あとは我々に任せて、お前さんは撤退するんだ。ウチの軽巡、ジュノーが同行するから・・・って、アイツ遅いな。」
アルバコアが、腕に付けた時計を見る。
「遅くなりました!」
ちょうどその時、アルバコアの言ったジュノーという軽巡が二人の元へ到着した。
「遅いぞジュノー!」
「すみません、思ったより敵機が多くて。」ジュノーはそう言って舌を出す。謝罪の念は微
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