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【艦これ】艦隊これくしょん・闇 激戦!深海の亡霊、闇艦娘との闘い
二艦合魂、雷電!
第01話
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見たことは他言無用。お前自身、今日のことは無かったこととしてくれ」
「それって……深入りは大やけど、ってことかしら?」
「そういうことだ……」
沈黙が流れる。
重苦しい空気が司令官室中を満たす。
「実は俺自身も、上から釘を刺された……この件については詮索無用。記憶から消したまえ。とな」
「そうなんだ……それほどにヤバい件なんだね……まさか艦娘が合体するなんて……初めて見たわ」
「俺だって初めてだ。電話越しだったが、上の方々も動揺していたよ……」
俺は手に持っている報告書に目を通す。
「雷電になったパラメータ値……数値的には、雷と電の値が単純に足し算した値になっている……これは脅威的なことだ……」
「確かにとんでもないことだけど……でも雷ちゃんと電ちゃんのパラメータ値を足し算しても、私の値には届かないわ……だけど、雷電は絶対に私よりも強いわよ? ……私が敵わなかった響・黒よりも強かったんだから、雷電は……」
「実際には数値以上のポテンシャルを秘めているってことだな……」
再び沈黙が流れる。
俺は帽子を目深にかぶり直し、陸奥の方を振り返る。
「この部屋を出たら今日のことはもう忘れてくれ……すまないな、陸奥」
「あらあら、ならお部屋から出ないで、ずっとここにいようかしら」
陸奥は俺を挑発するように身をくねらせる。
「からかうな……俺はすることがあるんだ。すまないが席を外してくれ……」
「あらあら、フラれちゃったわね。じゃあドッグでも見てこようかしら」
陸奥はひらひらと手を振りながらウィンクをし、司令官室をあとにする。
俺は電話の受話器を手にし、ダイヤルを回す。
この電話は上と繋がっている守秘回線で、上との連絡がとれる唯一の連絡手段である。
「お待たせしてすみませんでした。艦娘には秘密厳守と釘を刺しましたので、情報が漏れることはありません」
『そうか……闇艦娘との二度目の接触、そして艦娘の合身……こちらとしても初めての報告だ。この件に関しては君の記憶から消去したまえ。そして君は今までと同じように任務をこなしてくれたまえ……くれぐれも情報の漏えいには……』
「了解であります」
プツンッと電話が切れる。
俺は小さく溜息をついて受話器を置いた。
「てーとくぅ!」
突然バタァンッと扉が開き、ビクッとなる俺。
そして雷と電が俺に向かって跳びついてきた。
「雷、電、もういいのか?」
「もう大丈夫だよ、提督。すっかり元通りだ」
「ご心配お掛けしましたのです」
いつもの無邪気なふたりだ。
俺は安堵の息を漏らす。
「なあ、雷、電……ふたりは今日の出撃のこと……憶えてるか?」
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