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【艦これ】艦隊これくしょん・闇 激戦!深海の亡霊、闇艦娘との闘い
二艦合魂、雷電!
第01話
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びいている。

『もしかして……あなた、雷ちゃんと電ちゃんなの?』

 謎の艦娘は陸奥の方に振り返りもせずに、言葉だけで返答する。

『私は雷電。二艦合魂によって、雷と電のふたつの魂がひとつになった姿』

『二艦合魂!? そんなの初めて聞いたわ? ふたりが合体したってこと? そんなの信じられないわ……』

 陸奥は目を丸くして雷電を見つめている。
 これまでに艦娘同士が合体したなどという話は聞いたことがない。

『私も初めて聞いたな。二艦合魂? これはとても興味深いよ』

 響・黒は今まで以上の速さで雷電に突進した。
 雷電の只ならぬ気配を察知し、響・黒は本気になった。

『喰らいなよ』

 響・黒は雷電の目の前までくると、タンッとステップを踏んで雷電の真横に高速移動した。
 雷電の不意をつく形となった響・黒は、超至近距離から5インチ連装砲を発射する。

『遅いな』

 響・黒の目の前にいたはずの雷電が一瞬のうちに姿を消した。
 雷電を見失った響・黒はすぐさまその場から離れ、周囲を見回して雷電の姿を探す。

『ここだよ、ここ』

 響・黒の背後から雷電の声がする。
 響・黒はハッとして後ろを振り向くが、そこに雷電はいない。

『ここだってば』

 雷電はちょんちょんと後ろから響・黒の背中をつついた。
 雷電はずっと響・黒の動きにあわせて、ぴったりと背中にはりついていた。
 しかし響・黒は表情も変えずに、あくまで冷静に振舞う。
 響・黒は錨を手にし、股をくぐらせて背後にいる雷電めがけて錨を打ちつける。

“がずぅッ”

 錨は響・黒の背中に打ちつけられ、その衝撃で響・黒は前のめりになる。
 響・黒よりも一瞬早く、雷電は錨を避けていた。
 自爆した響・黒は前のめりになりつつも、その勢いを利用してグルンッと前転する。
 前転している間に雷電の姿を視認した響・黒は、シュタンッと立ち上がるのと同時に雷電に向かって砲撃する。

“ずががががぁぁぁッ”

 響・黒が放った真っ黒い砲弾を雷電が掴み上げる。
 砲弾は雷電の手の中でぎゅぎゅると回転している。

『そもそもイチルも望みなんてなかったんだよ……さっきあなたが言った言葉、この弾と共に全部返すね』

 雷電は手の中で回っている砲弾を握り、回転を止めた。
 しゅううぅッと手の平から白煙を上げなら、雷電は発射されたばかりで高熱を帯びている砲弾を響・黒に投げつけた。

“ぞどどぉぉッ”

 超高速移動が可能な響・黒ではあるが、雷電の放った砲弾は避けることができなかった。
 響・黒よりも雷電の方が数段速い。
 砲弾が直撃した響・黒は爆発に巻き込まれ、海上に投げ出される。

『くッ……たった一撃でこうなる
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