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【艦これ】艦隊これくしょん・闇 激戦!深海の亡霊、闇艦娘との闘い
二艦合魂、雷電!
第01話
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のを見ていなかったのか?』

 響・黒の背後に禍々しい5インチ連装砲の姿が映し出された。
 雷と電の背後には12.7センチ連装砲の姿が映し出される。

“ずががががぁぁぁッ”

 雷と電が放った砲弾を響・黒は瞬間的にキャッチし、手で掴み上げた。
 響・黒の手の中で砲弾がぎゅぎゅると回転している。

『効かないとわかっていても尚、攻撃を仕掛ける……イチルの望みに賭けて……でも、そもそもイチルも望みなんてなかったんだよ』

 響・黒は手の中で回っている砲弾を握り潰した。
 ぞどどぉぉッと響・黒の手の中で砲弾は爆発し、激しい轟音と共に爆風が吹き荒れる。
 一方、響・黒が放った5インチ連装砲の砲弾は雷と電に直撃し、二人はその勢いで吹き飛ばされた。
 そして空中で雷と電はぶつかり合い、まるで抱き合うように身が重なる。

『大破して尚、身を寄せ合う……ずいぶんと仲がいいんだね』

 宙を舞っている雷と電に狙いを定める響・黒。
 そして響・黒の背後に禍々しい5インチ連装砲の姿が映し出される。

『やめてぇッ! これ以上砲撃を受けたら、本当に沈んじゃうッ!』

 海上に倒れ込んでいる陸奥は、雷と電に向かって手を伸ばす。
 予想以上にダメージを受けた陸奥は、身体の自由が利かない。
 助けたいのに助けられない……自分の不甲斐無さに心を痛めつつ、陸奥は響・黒に雷と電がやられるのをただただ見ていることしかできない。

『心配しなくともこいつらを沈めたら、次はお前を沈めてあげる。海の底で仲良く朽ちていくがいいよ』

“ずどごぉぉぉッ”

 響・黒が放った砲弾は雷と電に直撃し、大爆発を起こした。
 雷と電は爆発による煙に包まれ、姿が見えなくなる。

『さて、次はお前だ』

 響・黒は陸奥に近づき、陸奥の額に5インチ連装砲の砲口を押しつける。
 万事休す……そう思った刹那、上空でカァッと閃光がほとばしった。

『ッ!? なんだ?』

 響・黒が顔を上に向けたのと同時に、響・黒は頬に鈍い痛みを感じ、激しい衝撃に襲われた。
 そして響・黒は吹き飛ばされる。

『ッつぅ……誰だお前は? 私を殴ったのはお前か?』

 響・黒は殴られた頬を手の甲で拭いながら、ペッと赤い唾を吐き捨てた。

『うそ……これって……』

 陸奥は信じられないという顔をして、突如現れた謎の艦娘を見つめる。
 謎の艦娘は雷と電が来ていたセーラー服と同じものを着ている。
 顔の見た目も雷と電にそっくりだが、雷と電とは別人であるとわかる雰囲気を漂わせている。
 全身がほのかに黄色く輝いていて、時折、電気のような稲光がパリッと身体の表面を流れ走る。
 髪は全身を流れている電気のせいか、まるで風に持ち上げられているようにな
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