暁 〜小説投稿サイト〜
【艦これ】艦隊これくしょん・闇 激戦!深海の亡霊、闇艦娘との闘い
二艦合魂、雷電!
第01話
[3/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
いきますかぁ。陸奥のアネゴぉ、やっちゃってください〜』

 21号対空電探を搭載している陸奥がいるので、索敵はほぼ間違いなく成功する。
 陸奥の背後に電探が映し出され、くるくると回って索敵を開始する。

『なに? 何か来るわ!?』

 何かに気がついた陸奥は上を向くと、そこには恐ろしい速さで突進してくる艦娘がいた。
 真っ黒な衣装に身を包んでいる艦娘は、突進しながら砲撃の用意をする。

『くっ、何なのこの子ッ』

 回避が間に合わないと判断した陸奥は両腕をクロスして上半身を隠し、内股になって腰を屈めることで下半身をブロックする。

“ずどがぁぁぁんッ”

『きゃああッ』

 突然、陸奥の真下で爆発が起こる。
 黒い艦娘は陸奥に突進する前から22インチ魚雷後期型を発射していた。
 魚雷が直撃した陸奥は中破し、じゅばばぁッと海上を滑り飛ばされる。

『ちょ、な、なんなのこれぇ?!』

 予想だにしていなかった不意打ちに混乱する北上は、何もできずに棒立ちになっている。
 そんな格好の的となっている北上に、黒い艦娘は砲撃を開始する。

“ぎゅどごぉぉッ”

『きゃわぅッ』

 5インチ連装砲の直撃を受けた北上は大破し、海上に倒れ込む。

『重雷装巡洋艦は強いと聞いていたのだが……たいしたことないな』

 黒い艦娘の声が頭の中に流れてくる。
 艦娘同様、黒い艦娘もテレパシーを使って会話してくる。

『あの子……響ちゃん?』

 海上で這いつくばっている陸奥は震える腕で身を起こしながら、黒い艦娘を見つめる。
 真っ黒い衣装に身を包んでいるのは、どう見ても響である。
 しかし左目の瞳は鮮血のように深い赤で染まっている。

『響・黒だよ。レベルは2。ここには散歩で立ち寄ったよ。よろしく』

 黒と聞いて、陸奥はハッとする。
 先日、自らを闇艦娘と呼ぶ謎の艦娘に提督が襲われた。
 そのとき現れた五十鈴・黒は、たったひとりで戦艦と正規空母率いる艦隊に打ち勝ってしまった。
 更にその後に現れた愛宕・黒は五十鈴・黒以上の桁外れな強さを誇ったという。

『あれが闇艦娘? ほ、本当に強いじゃない……レベル2? あの子、どう考えても重巡級……いいえ、戦艦級のポテンシャルを秘めてるわ……』

 敵わない、本気でそう思えた。
 世界のビッグ7、その一艦である陸奥にとって、駆逐艦に敗北を喫するのは屈辱である。
 しかし実力者であるからこそわかる。
 目の前にいる闇艦娘、響・黒はここにいる誰よりも強い。

『撤退……撤退しなきゃ……』

 陸奥がそう思った矢先、陸奥の背後から暁と響が飛び出した。
 響・黒に同時攻撃を仕掛ける暁と響。

『よしなさい! あなた達じゃ無理よッ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ