第1章 夢への第1歩
第6話 絆の力が穿つ穴
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まで吹き飛ばしてしまった。
「さぁバトルだ!《極彩宝石竜 グランジェム・ドラグーン》でダイレクトアタック!破滅のシャイニング・ブレス!!」
先程《混沌の聖女−カオス・エルフ》をなぎ払った強力な息吹が、亜璃沙に襲い掛かる。
為す術のない亜璃沙は、その身でブレスを受けるしかなかった。
「きゃあっ!!」
「亜璃沙っ!?」
神原 亜璃沙
LP/4000→LP/1000
「まずいよっ、このままじゃ亜璃沙が負けちゃう!」
「くっ……まさかあんな大物が出て来るなんてな……」
「まだだ!俺は手札から、《スタンピング・クラッシュ》を発動!」
《スタンピング・クラッシュ》
魔法カード
自分フィールド上にドラゴン族モンスターが表側表示で存在する場合のみ発動する事ができる。
フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を選択して破壊し、そのコントローラーに500ポイントダメージを与える。
「その効果により、《エルフ族の秘境》を破壊し、神原に500ポイントのダメージを与える!」
グランジェム・ドラグーンが、その巨体を支える大木のような足で強く地面を蹴った。
それは巨大な地震となり、エルフ族の美しい村を形作る木々をなぎ倒して行く。
エルフ達の集落は倒れた木々に押し潰され、無残にもそのまま消滅してしまった。
神原 亜璃沙
LP/1000→LP/500
「やりましたよ先輩!厄介な《エルフ族の秘境》を破壊しました!」
「ああ。監督の勝利が見えて来たな」
「亜璃沙……負けるな……!」
そんな観客達の声を聞きながら亜璃沙は……喜んでいた。
自分の切り札の発動タイミングがようやく訪れた事を。
「遊雅、大丈夫よ!私は勝つわ!」
「亜璃沙……そうだ、行け!やっちまえ!」
「ほう、この状況で勝てると言うか。では見せてもらおうか!その起死回生の一手を!」
「ええ、お安い御用です!私は速攻魔法カード、《復興への戦備》を発動!」
荒れ果てた地で、エルフ達が武器を掲げ奮起している様子が描かれたカードが姿を現す。
《復興への戦備》
速攻魔法カード
自分のライフポイントが1000ポイント以下の時に、自分フィールド上に存在する《エルフ族の秘境》が破壊された場合のみ発動できる。
自分の墓地に存在する『エルフ』と名のついたモンスターを、可能な限り自分フィールド上に特殊召喚する。
「この効果により、私は墓地から《混沌の聖女−カオス・エルフ》、《ハイエルフ・ソードマン》、《嘲笑するダーク・エルフ》、《エルフ族の斥候(せっこ
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