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転生とらぶる
マブラヴ
0853話
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っかしい。
 少なくても、信頼出来る相手……とはとてもではないが言えないだろう。

「じゃあな。折角の会談がこんな事になって……」

 そこまで告げた時だった。何を思ったのか、ハイヒールの音をコツコツとさせながら俺と扉の間へと立ちはだかる。

「どうした? もうお前に出来る事は何も無い。お前の賭けは失敗したんだ。そこを退け」
「……まだよ。聞いた話によると、アクセルはかなりの女好きらしいわね。実際、以前のニューヨークで行われたパーティでも2人も女を連れ込んでたし」
「……まぁ、それは否定出来ないな」

 俺個人としてはそんなに女好きというつもりはないのだが、それでも5人も恋人がいて、更に後1年半程経てばそこにあやか達4人も加わるのだ。さすがにその状況で女好きではないとは言えないだろう。

「なら……今回の件に対する償いは、あたしの身体でどうかしら?」

 そう告げて白衣を脱ぎ、国連軍の制服を脱いでいく。
 その下に着ているインナーシャツにうっすらと透けて見える赤い下着。
 ……あるいは、最初から身体で俺を籠絡する気だったのか。
 だが、幾ら女好きだとは言っても、俺に好意を抱いていない相手が義務感から抱いて欲しいと言われて、はいそうですかと抱ける筈もない。
 勿論夕呼が非常に魅力的な女であるというのは事実だし、向こうが心から望むのなら、恐らく俺の心は動いていただろう。
 だが、それはあくまでも向こうからの好意があってこそだ。

「確かにお前は非常に魅力的だ。けど、俺自身に好意を抱いていない相手を抱く気にはなれないな」
「あら? 何だかんだ言っても、女に手が早いんじゃないの? 一応、これでも外見に関してはちょっと自信があるんだけど?」

 そう告げ、インナーシャツを脱ぎ去る夕呼。
 真っ赤な下着が目に眩しい。
 だが……なるほど。見ただけでもこの夕呼という女のプライドが高いのは理解出来る。その高いプライドを自ら踏みにじってでも、自らの行為の責任は自分自身で取るか。
 例えそれが自分の国に対する愛国心からのものであるとしても、あるいはそれ以外の何かだとしても、自らの行為の責任を他人に押しつけることをしないというのは好印象だ。
 だが、このまま何の咎も無しで放逐する訳には……いや、待て。そうか、そう言えばこの前レモンからの報告で日本帝国に関しては面白い内容があったな。
 素早く計算して、十分にシャドウミラーの利益になると判断し、床に置いている白衣を念動力で手元に引き寄せ、そっと夕呼の肩へと掛ける。
 白い肌と赤い下着の艶めかしさが若干薄れるも、夕呼自身は何のつもりだとばかり俺へと視線を向けていた。

「一月だ。一月以内に日本帝国軍の第3世代戦術機、TSF-TYPE94……不知火とか言ったか? それを2
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