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転生とらぶる
マブラヴ
0853話
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味で当然だろう? ……さて、隣にいる相手に何をしたのかだったな」

 暗に国連と日本に対して今回の件の責任を追及させて貰う。そう告げてから、向こうが何かを言う前に言葉を続ける。
 にしても、霞とか言ったか。その名前から考えるに、俺に干渉してきたあの超能力者は女なんだろうな。

「ちょっと話が変わるが、面白い事を教えてやろう。かつて俺達がいた、今のシャドウミラーの原型が出来た世界。その世界には機体を動かすのにT-LINKシステムと言うがあってな。それを使うにはテレキネシスαパルスが必要なんだよ。……つまり、こういうのが、な」

 その言葉と共に念動力を発動し、夕呼が机の上に何本か置いていた缶コーヒーの缶を持ち上げ、会議室の中を自由に動かす。

「それは……」

 驚愕のあまり、目を見開く夕呼。

「そう、いわゆる超能力だ。もっとも、俺の場合はサイコキネシスの方に特化している感じだが。だからと言って、他の奴が俺に干渉しようとしたのを理解出来ない程じゃない。……さて、俺が何を言いたいのか分かるな? お前は手を誤った。それも決定的にだ。何を狙ったのかは分からないが、それでもお前のミスはこれ以上ない程に決定的と言ってもいい」

 それだけを告げ、席を立つ。

「俺達が機動兵器を使っているから、超能力の類には疎いと思ったのか? まさか、そんな事はないよな。俺達シャドウミラーが、いわゆる魔法を使うというのは既に情報として流れている筈だ。それとも、まさか魔法と超能力は違うから認識出来ないとでも? ……相手を信じられない奴を、こちらとしても信じるわけにはいかない。悪いが日本に対してはシャドウミラーとしての対応は重要度を数段下げさせて貰う。同時に、警戒度は上げさせて貰うがな」

 最後通告とばかりにそれだけを告げ、会議室を出るべくその場を後にし……

「待ちなさい!」

 ある意味、悲鳴のような声に足を止める。

「待って、お願いだから待ってちょうだい。……確かに今回の件はこっちが悪かった。謝罪をさせてもらうわ。けど、それを理由として日本に対してペナルティを与えるのはやめてちょうだい」

 言い募ってくる夕呼だが、それに向けるのは冷たい目だ。

「後悔するくらいなら、最初からしなければ良かっただろう」
「……生憎と、あたしは人の話をあっさりと信じられる程におめでたくはないのよ」
「別にそれはいい。人の話を信じられないというのはお前の勝手だからな。だが、自らの選択の結果も当然受け入れて貰う。それも当然だろう?」

 そう告げ、用件はそれだけだとばかりに会議室を後にする。
 正直な話、俺としては言葉程に怒っている訳ではない。だが、お互いの立場を理解していないかのようなその行動は、これから付き合っていく上でかなり危な
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