事件のはじまり
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
安堵の息をついた。意外に蓮も本気で怖かったのだ。関わりたくないと思うくらいには。
「あの2人の喧嘩は怖いわ……。女子ってやっぱ怖いなあ……」
「しかもレベル4とレベル5ってとこが怖いよね。万が一にもないだろうけど能力使って喧嘩になったら周りの被害考えたくないよ……」
「だな。って御坂さん、なんか誰かに話しかけられてるな。ジャッジメントの人……?」
2人が御坂と白井の喧嘩の恐ろしさを話していると、窓から見える位置で御坂がジャッジメントの人に声をかけられていた。さらにそこで御坂がいたずらを思いついたようなにやりとした笑みを浮かべたのが確認できる。
「なんかよからぬこと考えてるよな、あの顔。」
「御坂さん、ジャッジメントの腕章つけて笑顔で頭下げてるんだけど大丈夫なの?あ、行っちゃった……」
御坂はジャッジメントの腕章をつけ、笑顔であいさつをしたかと思うとジャッジメントの人について歩いて行ってしまう。その途中にこちらに笑顔を向けてくるも蓮たちはどうすることもできずにそれを見送る。そこで蓮と松野は顔を見合わせた。アイコンタクトの会議内容は様子を見に行くか否か。判決は一瞬で一致。
「さ、食い終わったし出るか。松野、初春の分の代金よろしく。」
「早っ!!ってなんで!?俺食べてないんだけど!!」
その後、うまく話しにのせられた松野がじゃんけんに負け、理不尽に初春の分のパフェ代金を払い、2人は夕方までゲーセンなどで暇を潰してからそれぞれの寮に帰宅した。ちなみにその夜、初春に御坂がジャッジメントのふりをして仕事をしていたという話と御坂と白井の仲直りの話を聞いて、蓮は関わらなくて、そして喧嘩が終わってよかったと心の底から安堵した。
その次の日。蓮はひまつぶしの立ち読みのために近所のコンビニを訪れていた。そして、立ち読みしている漫画が佳境に差し掛かったころ、急に店内に大声が響き渡った。
「ジャッジメントです!早急にこの場から避難してください!!」
「避難?」
蓮が驚いてそちらを見ると店内に入ってきたのは男女2人のジャッジメント。女子生徒の方は手に大きな透明の盾を持っている。どうやら緊急事態らしい。状況についていけない店員が説明をもとめる。
「あの、うちの店になにか……?」
「急激な重力子の加速が確認されました。この場に爆弾が仕掛けられている可能性があります。」
「爆弾!?」
「きゃああああ!!」
(重力子の爆弾……。グラビトンか!!)
ジャッジメントの言葉にパニックになる店内。間が悪く人が多く来店しているときだったためにぶつかったりと避難の進行が少し悪い。事件の内容を把握した蓮も、何ができるわけでもないのでとりあえず店外に出ようと歩きだす。その時、悲鳴が聞こえた。そちらを向くと1人の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ