事件のはじまり
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方のないことだろう。
「最初はゴミ箱の空き缶とかだったのが最近では人形や子供用の鞄みたいな警戒心を削ぐものにアルミを仕込んだりしていて……」
「うっわ、タチ悪いなあ……」
「ひっどいことするわね」
「だからってわけでもないですけど白井さんは御坂さんのことを心配してるんですよ。」
初春の言葉に御坂が微妙な表情になっていると、そこで店員が大きなパフェを3つ運んできた。
「きたきた〜!」
「神谷は2つも食べるのかよ……ってもう食べ始めちゃってるし。」
「う〜い〜は〜る〜!!!」
1つは初春の前、残りの2個は蓮の前にパフェがおかれ、蓮はすぐに食べ始める。初春も続いて食べ始めようとするがそこに横からかかる怒りを多分に含んだ声がかけられた。
「し、白井さん!?」
「うわ……完全に睨んで目そらしたよな。喧嘩売ってる感じで……って、神谷?パフェ食い続けんの?この状況で?」
「パトロール中にこんなところで油売るなんていい度胸ですの。さ、パトロールに戻りますわよ。」
「は、はい。あ、でもパフェが……」
そこにいたのは白井。御坂を軽くにらんでから初春を連れて行こうと引っ張っていく。ちなみに蓮は一連の流れを華麗にスルー。松野は心配そうに御坂と白井を交互に見ている。
「私が初春さんを呼んだのよ。文句があるなら私に言えば?」
「あら、どういたしまして。ですがこれはジャッジメントの問題ですので。」
「2人ともそんな喧嘩腰で話さなくても……」
「一般人は口出し無用ってわけ。」
「お姉さまはお忘れかもしれませんが、ジャッジメントの仕事はお姉さまが思っているほど甘くはないんですのよ?」
「なっ……!!」
「全然聞いてくんないし……。てか2人とも怖いよ……」
松野の控え目な説得を意にも介さず2人は言い合い、白井は初春を引きずって店から出ていく。止めようともしていなかったのに、パフェを涙目で求め続ける初春に自分が食べておくからなという言葉をかけている蓮を松野は軽くにらみ、恐る恐る御坂をうかがう。
「なっっっんなのよ、あの態度は!二言目にはジャッジメント、ジャッジメントって……!!だったら1度くらい私が不良やっつける前に来てみろっての!!ねえ!?」
「そ、そうですね……。うわあ……怒ってる怒ってる……。神谷、いい加減何とかしようとしてくれよ。」
「無理。パフェ食べてないと怖くて仕方ない。」
「うわあ、俺よりビビってたあ〜。ってあれ?これって初春の腕章……?」
「あ、ほんとだ。まだそこにいるかもしれないし私見てくるね。」
声を荒げる御坂を蓮が思っていたより怖がっていたことが判明し、松野があきれていると初春の腕章が目に入った。どうやら置き忘れていったらしい。御坂が外に初春を捜しに出ていく。そこで2人はようやく
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