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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第457話】
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うとする前に、セラが口を開いて自己紹介を始めた。


「三組のセラ・アーカニアン。 剣道部所属、最近ヒルトと知り合った。 ――よろしく、シャルロット・デュノア、ラウラ・ボーデヴィッヒ」


 淡々とした口調でそう告げる彼女、顔色は全く変わらずに朝食のサラダを食べていた。


「む、私の事を知ってるのか?」


 そうラウラがセラに告げると、静かに瞼を閉じた。

「えぇ。 ――代表候補生は有名だもの、特に専用機を持ってる子はね。 いつか、貴女達の機体の整備がしてみたいものよ」

「え? ――アーカニアンさんって、整備科志望なんだ?」


 セラの言葉にシャルが食い付く、ラウラも少し気になったのか閉じていた瞼を開いてセラへと視線を移した。


「……本来はパイロット志望よ。 でも、機体が467機しかない現状で私に割り当てられる可能性ってとても低いの。 専用機じゃない量産タイプでもね、現状どの国家の量産タイプのISは基本パイロット複数人での使い回し運用が主だけど、私はそうじゃなく大会とかキャノンボール何かで活躍したいから。 ――でも、それが難しいって分かったから、整備の道に進むことにしたの」


 淡々とした口調だが、何処か専用機を持つ俺達に対して羨ましそうな視線を向けていた――努力すれば全員が機体をもらえる訳じゃない、だからこそ早目の転身を考えたのだろう。


「……アーカニアンはそれで良いのか?」


 ラウラが短くそう聞くと、こくんと力強く頷き――。


「えぇ。 ……整備自体は楽しい。 どんな子も、弄れば喜んでくれるから。 ――ごちそうさま。 ヒルト、またね」


 そう言って食べ終えたセラは立ち上がると、食器を片付けて食堂を後にした。


「……ヒルト、彼女との関係はどうなのだ?」

「え?」


 ラウラが真っ直ぐと俺を見据える、尋常じゃないプレッシャーを放ちながら――因みにシャルも気になってるのか、同じ様に俺を見てきた。


「さっきもセラが言ってたが、最近知り合ったんだよ」

「そぅ、なんだ? ……またライバル増えちゃうのかな……」


 俺の言葉を聞いて神妙な面持ちになるシャル、ラウラは涼しい顔はしてるのだが――。


「ヒルト、あまり私にヤキモチを妬かせるな。 ……不安になるだろぅ」


 言ってから僅かに瞳を潤ませるラウラ、だがそれを俺に悟られない為か直ぐ様瞼を閉じ、朝食を摂り始めた。

 ……まあ俺が曖昧な態度をとってる上に、関係だけは進んでいくのが一番いけないんだよなぁ――そう思っていると、何やら駆けてくる足音が聞こえてきた。


「僕のハニーはここにいるのかぃ?」


 ……唖然とする食堂に居た生徒一同と
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